三菱電機/ロボットが建物内を円滑に稼働するための研究に参画
2024年11月08日 17:09 / IT・システム
三菱電機と三菱電機ビルソリューションズは11月6日、通路や交差点などでのロボット同士の衝突や対面こうちゃくを防ぎ、さまざまなロボットが建物内を円滑に稼働するための群管理方式の妥当性に関する検証を目的とした「リソース管理システムによる複数ロボットの群管理標準化に関する研究」に参画すると発表した。
経済産業省が推進する「ロボットフレンドリーな環境構築支援事業」に関連した研究開発プロジェクトの一環。ロボットフレンドリーな環境構築支援事業では現在、タップによる、ホテルを含む複合施設やオフィスビル、病院などの施設内で異なるメーカーのロボットがスムーズに動ける環境づくりを目的とした取り組みが採択されている。
プロジェクトでは、ロボットフレンドリーな環境の構築を支援するロボットフレンドリー施設推進機構(RFA)が発行した規格に基づく建物設備連携を推進。また、施設内で人とロボットが安全に共存できる環境の実現に向け、サービスロボットを群管理するためのリソース管理システムの研究開発を行う。
三菱電機と三菱電機ビルソリューションズは、エレベーター、空調、照明、サービスロボット、入退室管理システムなどのさまざまなビル内設備の稼働データやセンシングデータなどを収集・蓄積し、データ処理を行うIoTプラットフォーム「Ville-feuille(ヴィルフィーユ)」を活用した、さまざまなロボットが円滑に稼働するための実験をタップの施設「タップホスピタリティラボ沖縄(うるま市 )」 において2026年3月まで実施する。
両社は、今回のプロジェクトと実証実験を通じて得た知見をもとに、ホテル業務の従事者とロボットとの協働による労働力軽減・削減や、ロボットを活用したサービスにおいても、これまで人が実施していたサービスの質を落とすことなく、宿泊者が満足するサービスの提供を支援することで、ホテル業界が進めるDX推進に貢献する。
さらには、ホテルにとどまらず、オフィス・病院・商業施設・工場・交通機関などの施設でも、人とロボットが安全に共存できるロボットフレンドリーな環境の整備を通じて各種業界のDX推進を支援し、生産性の向上や人手不足の解消に貢献するという。
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