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ニトリ/都心型小型店「ニトリEXPRESS」オープン、都心出店を加速

2017年04月04日 23:17 / 店舗レポート

ニトリEXPRESSは、小型店であっても家具を展開するのが特徴で、ネット注文も組み合わせてニトリのフルサービスを提供するのが特徴となっている。

そのため、2016年12月増床し、デコホームから初めて家具を展開しないニトリに業態転換した池袋サンシャインシティ店や上野マルイ店、イオンモール川口前川店、ココリア多摩センター店をニトリEXPRESSに業態転換する予定だ。

<各業態の特徴>

ニトリEXPRESSを確立したことで、デコホームの商品政策も転換する。デコホームのオリジナル商品の開発を本格化し、デコホーム独自の商品を増やす計画だ。

デコホームは3月31日時点で、全国の店舗数が51店となった。50店を超えれば、オリジナル商品の販売力を十分に得られるため、オリジナル商品の開発が加速できる。

2016年9月にオープンした、デコホーム渋谷東急東横店からは、ニトリでは取扱いがないオリジナルフレグランス商品などの販売を開始していた。

今後、デコホームのオリジナル商品の比率を高め、ユニクロとジーユーが店舗を併設しても成立しているように、ニトリとデコホームを併設しても運営できるような業態を確立したいという。

<デコホームの現状>

出典:2017年2月期決算説明資料

2018年2月期の出店政策として、3月15日に旧プランタン銀座店を、プランタン銀座本館がマロニエゲート銀座2にリニューアルするのに合わせて、売場面積を約1500m2から約3000m2に拡大した。

同日、池袋駅直結の東武百貨店池袋本店6階に百貨店内店舗としては、最大規模となる店舗面積約3800m2の「ニトリ東武池袋店」をオープンした。

同時に、JR目黒駅に隣接する「アトレ目黒1」B館に、「ニトリ アトレ目黒店」をオープンした。耐震補強工事を行った既存の駅ビルの地下1階~地上3階に、店舗面積約2300m2を展開する。

現時点では、ニトリの出店のうち何店舗をニトリEXPRESSにするかは未定だ。

<山手線内への出店を加速>

出典:2016年2月期決算説明会資料

6月には、渋谷の「渋谷シダックスビレッジ」ビルに、山手線内で最大規模の大型店「ニトリ渋谷公園通り店(仮称)」をオープンする。

ビルの全9フロアを利用し、都市型店舗としては最大となる売場面積約5980m2を展開する計画だ。

似鳥昭雄会長は、東武池袋店の出店の際に「本当のニトリを見てもらうには、3300m2では足りない、5000m2、6600m2の郊外型店舗の規模があれば、すべての商品を見てもらえる」と語っており、渋谷シダックスビレッジでは、ニトリのフルラインの商品を展開する予定だ。

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