カスミ/水戸市に小型実験店舗「カスミ・プルシェ」狭小立地にSM出店
2018年05月14日 18:00 / 店舗レポート
南町店は、新たな取り組みとして、チラシ販促をしない店舗オペレーションを採用、正社員は店長1人のみで、日曜日を店休日とするなど、ローコストオペレーションを実現する取り組みを導入した。
将来的には、ドミナントエリアで複数店舗を1人の店長が担当する体制や既存店舗の店長が小型店の店長を兼務する体制も想定している。日曜定休日については、地域のニーズも踏まえて検証していきたいという。
チラシ訴求をしないため、グロサリーでは、簡単・便利な冷凍食品やインスタント品などEDLPの「共感プライス」をコーナー展開する。
また、小サイズの調味料などの充実と、「健康」を意識した減塩・低糖質・Lowカロリー商品を提案することで、素材を調理する近隣住民のニーズにも対応する。
ドライグロサリーは、ハイゴンドラを採用し、通路幅も狭くすることで、品ぞろえを確保した。一部には、地元で支持されている地域商品も導入し、個店対応の品ぞろえも導入した。
全体的に売れ筋商品に絞り込みを図ることで、欠落アイテムない品ぞろえを目指した。菓子では、オフィス街でニーズが高いチョコレートを通路側に配置することで、エリア特性に対応した。
洋風・和風日配は、レトルトパウチ惣菜や豆腐・納豆・麺など個食・即食・健康をキーワードに商品を充実し、「共感プライス」で、毎日お買い得価格で提供する。
日配コーナーでは、豆腐や納豆など和日配を中心に個食対応の商品をそろえ、地域の高齢者のニーズに対応する。
一方で、マンションの1階への出店であり、若いファミリー層も多いことから洋日配の品ぞろえを強化。洋日配では、EDLPで訴求する「共感プライスコーナー」を中心に展開している。
洋日配のデザートは、レジ前で展開する弁当、パン、ドリンクコーナー近くに配置することで、コンビニ的に利用するお客の利便性を高めた。
冷凍食品とアイスクリームは多段リーチインクーラーを採用することで、狭い店舗面積でも十分な品ぞろえを確保した。
南町店は売場面積では、コンビニ一体型店舗よりは大きいが、品ぞろえは約4000SKUまで絞り込み、コンビニよりも品質の高い商品を提供したいという。
小型店舗に対応して、小型カートとカゴを採用したほか、お客のレジ待ち時間を削減するために、商品登録後、お客自身で精算する支払いセルフレジを導入した。
水戸市には9店目の出店で、カスミの店舗数は、茨城102店、千葉37店、埼玉32店、栃木8店、群馬6店、東京2店、合計187店となった。
塚田マネジャーは、「カスミがこれまで出店できなかった狭小立地や買い物不便者が発生しているような既存店舗のドミナントを埋める店舗を目指した。都市部だけではなく、郊外であっても通行量が多ければ小型店の出店はあり得る。母店、個店方式の品ぞろえや物流も想定しており、まずは茨城県内の既存店の周辺で、小型店を展開していきたい」と今後の方向性を語った。
店舗概要
所在地:茨城県水戸市南町2-5
TEL:029-302-0560
アクセス:JR常磐線水戸駅から徒歩約10分
常磐自動車道水戸I.Cより車で約15分
営業時間:10時~20時
店休日:日曜日(一部イベント開催日を除く)
売場面積:374m2
イートイン:24席
駐車台数:なし
駐輪台数:20台
年商目標:3億円
従業員数:正社員1人、パ-ト・アルバイト9人(7.75時間換算)
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