東急ストア/生鮮・デリカ強化「三軒茶屋店」リニューアル、目標年商51.3億円
2024年12月04日 11:47 / 店舗レポート
東急ストアは12月4日、三軒茶屋駅直結の商業施設キャロットタワー内の「東急ストア 三軒茶屋店」(東京都世田谷区)をリニューアルオープンした。
中期経営計画で掲げた、顧客起点の感動体験づくりを体現する最新MDを盛り込んだ店舗となっている。同店でのMDの成功事例を、新店・既存店の改装時に積極的に導入する計画だ。
目標年商は51億3000万円。日商で改装前12%増を見込む。取扱商品数は1万2700SKU(改装前から約220SKU増)。
MDは以前から支持の高かった生鮮とデリカに注力しており、デリカの売り上げ構成比17.6%を目指している。
店舗周辺1㎞以内は30~50代がボリュームゾーン。沿線内比較では30~40代の構成が高い。
単身・2人世帯が8割を占めている。
リニューアルのポイントは鮮度・品質の向上、2023年9月から取り組んでいる部門横断のデリカ改革「シンデリカ」の推進、サステナブルな取り組みとなる。
店内は厨房(ちゅうぼう)設備の製造能力の拡大と対面売り場によるライブ感の増強、フルセルフレジ14台・支払いセルフレジ6台の導入による会計のスムーズ化を図った。
後方設備もリフレッシュし、従業員休憩室も使いやすくしている。
デリカでは、生鮮部門の原材料を使用した「Fresh Cook DELI」、ちょっとぜいたくな「RICH DELI」、「グリルDELI」、「Pizza工房」、手作りおにぎり「結び屋」(13種類)、店内カットのおつまみチーズ「Cheese工房」、冷凍弁当「Frozen DELI」、店内手作りスイーツなどが充実している。
「Fresh Cook DELI」は、万能調理器「バリオ」を同社初導入した。
店内調理の手作りおにぎりも同店から再チャレンジしており、こだわり具材のおにぎりや鉄板を活用した「ライスバーガー」が並ぶ。
生鮮では、丸魚を強化した鮮魚、東京野菜を充実させた青果、同社トップクラスの銘柄肉を取り扱う精肉を用意している。
同社プライベートブランドの生産者からの「手紙がついた野菜と果物」に、冷凍食品が新登場。こだわりのかぼちゃ、ブロッコリー、ミカンの冷凍食品がそろう。
また、地元企業の商品も取り入れている。
和菓子「亀屋」、豆腐の「伊勢屋豆腐店」、創作カレー「MANOS」のレトルトカレーが楽しめる。
さらに、サステナビリティを意識し、紙パッケージのカットフルーツを導入。ナッツ・ドライフルーツのバイキングも同社初のコーナー化した。
■東急ストア 三軒茶屋店
所在地:東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー内
TEL:03-3422-0109
売り場面積:1606m2
開業日1996年11月20日
改装日:12月4日
営業時間:7時~24時(平日)、8時~24時(土日)
取材・執筆 鹿野島智子
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