日本フードサービス協会/外食産業の4月度売上1.8%増、20カ月連続増加
2018年05月25日 10:00 / 月次
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日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の4月度売上状況は、前年同月比1.8%増と20カ月連続で前年を上回った。
4月は、花見需要のピークが3月に早まったことで、持ち帰り米飯・回転寿司、ファミリーレストラン、居酒屋などに集客の影響が見られたが、最近の価格改定の傾向や高単価商品の好調などにより客単価上昇が続いており、全体売上は1.8%増と20カ月連続して前年を上回った。
ファーストフード業態の全体売上は、2.1%増と前年を上回った。
洋風は、定番商品をアレンジした新商品がけん引し、客数・客単価ともに上昇、売上は3.4%増。和風は、原料高による価格改定などで客単価の上昇が続いており、売上4.1%増。麺類は、店舗増と客単価の上昇により売上3.5%増だった。
持ち帰り米飯・回転寿司は、花見需要のピークが3月に前倒しとなり客足に影響したものの、価格が高めの商品の投入が奏功し客単価が上昇、売上は0.1%増。
その他は、携帯会社とのコラボキャンペーンの規模を縮小した「アイスクリーム」が昨年ほどの集客に至らず、売上8.8%減となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上は1.7%増と前年を上回った。
業種別では、洋風は、引き続き店舗限定の特別メニューや高付加価値メニューが好評で客単価が上昇し、売上0.5%増。和風は、花見需要の前倒しなどが影響し、売上0.7%減。
中華は、引き続きお客様感謝キャンペーンによる集客増で売上は6.1%増。焼き肉は、根強い肉ブームに加え、メディア露出による集客効果などで売上は好調を維持、5.7%増と17カ月連続して前年を上回った。
飲酒業態は、歓迎会需要などがあったものの、引き続く店舗減少に加え、花見需要のピークが3月に早まり客数に影響、売上は前年を下回り3.3%減だった。
パブ・ビアホールは、新社会人等の若年層のグループ需要をとらえたところもあり、売上は0.6%増。居酒屋は、店舗減少に加えて、低中価格帯の店ではファーストフード・ファミリーレストランの酒販売やコンビニとの競争もあり、売上は4.3%減となった。
ディナーレストラン業態は、歓迎会需要や大型商業施設への出店などが好調で、売上は4.0%増となった。
喫茶業態は、季節のドリンク、高単価のフェアメニュー、大きめのドリンクなどが奏功し客単価が上昇、売上は3.2%増だった。
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