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総合スーパー/5月はイオン1.1%増、ヨーカ堂1.2%減、ドンキ2.2%増

2019年06月27日 16:10 / 月次

流通ニュースがまとめた主要総合スーパー13社の月次営業情報によると、5月の既存店売上高は、イオンリテール1.1%増、ドン・キホーテ2.2%増、イズミ0.9%増、ユニー1.3%増、ミスターマックス6.1%増など9社が増収となった。

一方で、イトーヨーカ堂1.2%減、イズミヤ2.8%減、イオン北海道0.1%減など5社は減収となった。

ドン・キホーテは、食品や日用消耗品などの生活必需品が底堅く推移したほか、免税売上高が2ケタ増となった。

ゴールデンウイークに休日日数が多かったことや気温の上昇による夏物商品の需要喚起などで、前年を超える企業が多かった。

<GMSイメージカット>
GMSイメージカット

■イオンリテール(2019年2月期:売上高2兆1854億円)
既存店1.1%増、全店1.6%増

■イトーヨーカ堂(2019年2月期:売上高1兆2361億円)
既存店商品売上高1.2%減、客数2.1%減、客単価1.0%増
全店総売上計1.5%減、うち商品売上2.6%減、テナント他1.1%増

■ドン・キホーテ(2018年6月期:売上高9415億円)
既存店売上高2.2%増、客数3.1%増、客単価0.8%減、対象店舗数296店(土日休日数2日増)

全店売上高6.6%増、家電製品2.2%増、日用雑貨品6.0%増、食品10.7%増、時計・ファッション用品3.6%増、スポーツ・レジャー用品3.8%増、その他4.7%増
総店舗数322店。6月度における新規出店はなかった。

6月上旬は、晴れの日が多くなったことから日照時間が多くなった。中旬は周期的に天候不順となる日もあったが、下旬は再び晴れて気温が上昇して、記録的な高気温となる地域もあった。

国内消費は、食品や日用消耗品などの生活必需品は、当月も底堅く推移して全体のけん引役となった。気温の上昇は夏物季節商品の需要を喚起した。

インバウンド消費は、中国の労働節休暇が押し上げ効果を発揮して、消耗品消費を中心に免税売上高は2ケタ増と高い成長を果たした上、売上高構成比は4カ月間連続して10%超えを続けた。

家電製品は、ワイヤレスヘッドフォンが2ケタ成長となったほか、扇風機などの季節家電が貢献した。

日用雑貨品は、好調な日用消耗品の中でも大容量詰め替え洗剤パックが人気商品となった。インバウンドニーズによって、ビタミン剤や鎮痛剤などの医薬品が伸長した。

食品は、気温上昇がドリンク類の消費を押し上げたほか、麺類などのグロサリーと菓子類が好調に実績を積み上げた。ウイスキーなどの酒類が高い伸び率を記録した。

時計・ファッション用品は、スポーツ衣料とUVカットやひんやりグッズなどの季節服飾が堅調だった。

スポーツ・レジャー用品は、ゴールデンウィークが大型連休となったことから、自転車やアウトドア用品が伸長した。

■イズミ(2019年2月期:売上高7321億円)
既存店売上高0.9%増、全店売上高4.5%増

■ユニー(2019年2月期:売上高6058億円)
既存店(173店)売上高1.3%増、客数0.3%増、客単価1.0%増
衣料品8.0%増、住居関連品4.1%増、食品0.4%減
全店(177店)売上高4.9%減

5月度は、GW期間は客数が分散傾向となったが、月後半の気温上昇に伴い、夏物需要を取り込んだ「衣料品」「住居関連品」が売上をけん引した。

衣料品は、気温が高く推移したことから、子ども向けの半袖シャツや水着、帽子や日傘などが売上を押し上げた。

住居関連品は、夏向けの敷きパッドなどの寝具が好調だったほか、扇風機、UVケア用品などの季節商品が伸長した。母の日需要で、理美容家電やフィットネス用品が高い伸びを示した。

食品は、牛肉や鮮魚、果物などの生鮮食品が伸長したことに加え、飲料やアイスクリームなどの加工食品も売上増に貢献した。

なお、UDリテールは、2019年2月28日付で、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)がユニーが保有するUDR株式を取得し、PPIHの100%子会社になった。店舗数は14店。

■平和堂(2019年2月期:売上高4376億円)
既存店売上高0.7%増、全店売上高1.4%増

■イズミヤ(2018年3月期:売上高2328億円)
既存店2.8%減、全店0.5%減

■イオン九州(2019年2月期:売上高2243億円)
会社計 既存店0.6%増、全店0.1%増
総合小売 既存店0.1%増、全店0.6%減
ホームセンター 既存店5.6%増、全店1.4%増
その他 既存店0.7%増、全店8.3%増

■サンエー(2019年2月期:売上高1898億円)
既存店1.3%増、総合店2.2%増

■イオン北海道(2019年2月期:売上高1857億円)
企業計 既存店0.1%減、全店0.0%
衣料 既存店2.0%増、全店2.0%増
食品 既存店0.9%減、全店0.8%減
住居 余暇既存店0.6%増、全店0.6%増

■ミスターマックス(2019年2月期:売上高1185億円)
既存店売上高6.1%増、客数2.9%増
全店売上高6.4%増、客数3.0%増

5月は、大型連休にともなうレジャー需要や、気温の上昇による夏物需要などを取り込み、客数・売上高ともに前年同月を上回った。

エアコンや冷蔵庫が好調だった家電部門や、キャンプレジャー用品が好調だったライフスタイル部門などが大きく売上を伸ばしたほか、全ての部門で前年を上回り推移した。

■オリンピック(2019年2月期:売上高1029億円)
既存店売上高・フード事業3.4%減の37億5600万円、ハイパー事業4.0%減の34億3100万円
全店売上高・フード事業4.4%減の37億5600万円、ハイパー事業3.2%減の35億3300万円

既存店客数・フード事業4.6%減の239万8000人、ハイパー事業5.7%減の152万5000人
全店客数・フード事業7.3%減の239万8000人、ハイパー事業4.9%減の155万4000人

既存店客単価・フード事業1.3%増の1566円、ハイパー事業1.7%増の2250円
全店客単価・フード事業3.1%増の1566円、ハイパー事業1.8%増の2274円

■PLANT(2018年9月期:売上高888億円)
既存店売上高0.7%減、客数2.0%減、客単価1.3%増
全店売上高11.7%増、客数9.7%増、客単価1.8%増

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