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日本フードサービス協会/6月の外食産業売上3.4%増、34カ月連続増加

2019年07月29日 12:10 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の6月度売上状況は、前年同月比3.4%増と34カ月連続で前年を上回った。

<売上高と店舗数の伸び率の推移>
売上高と店舗数の伸び率の推移

6月は、日曜日が1日多い曜日周りに支えられ、特に各種キャンペーン等が奏功したファストフード業態が好調に推移した。引き続き、季節メニューの投入やメニュー価格の改定などにより客単価が上昇したことで、全体の売上は3.4%増と34カ月連続して前年を上回った。

ファーストフード業態の全体売上は5.7%増と前年を上回った。洋風は、お得な創業記念商品や期間限定商品等の好調で客数・客単価ともに上昇し、売上は7.9%増。和風も、テイクアウトの値引き、季節メニューや定食メニューの好調などで客数・客単価ともに上昇し、売上4.6%増。

麺類は、期間限定商品の投入やCM投下量の増加などで客数が増加、売上7.6%増。持ち帰り米飯・回転寿司は、回転寿司の好調や、比較的高価格の食材を投入した弁当単価の上昇などにより、店舗減の中、売上は0.1%増。その他は、アイスクリームが梅雨明けの早かった昨年の反動で客数減となったが、客単価の上昇により売上1.1%増となった。

ファミリーレストラン業態の全体売上は1.8%増と前年を上回った。洋風と和風は、休日が1日多かったにもかかわらず客数振るわず、店舗の減少傾向もあり、売上は洋風0.4%減、和風0.5%減と、前年を下回った。

中華は、メニューのリニューアルやご当地グルメのフェアなどで引き続き集客好調、売上は8.0%増。焼き肉も、引き続きファミリー層の支持で好調を維持、売上は6.7%増だった。

パブ・居酒屋業態の飲酒業態は、金曜日が1日少ない曜日周りや、梅雨明けが早かった昨年の反動により、客数はマイナスだった。パブ・ビアホールは、昨年のサッカーW杯の反動や、天候不順によるビアガーデンの不調などで客数が減り、売上5.1%減。居酒屋は、店舗減もあり、売上2.0減となった。

ディナーレストラン業態は、日曜日が多い曜日周りでおおむね堅調に推移。高価格帯の新店効果もあり、店舗減の中でも売上は2.4%増となった。

喫茶業態は、昨年と比べ最終週の気温が低かったことなどから客足に影響が出たものの、春の価格改定等で客単価が上昇し、売上は1.3%増となった。

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