ラーメン・カレー・定食8社が発表した12月の月次営業情報によると、既存店売上高は丸亀製麺3.3%増、王将フードサービス4.7%増となったが、前年に比べ休日が2日少なかったことなどから、6社が前年割れとなった。
<王将フードサービス店舗イメージ>

■トリドールホールディングス(2019年3月期:売上高1450億円)
全業態既存店売上高2.1%増、客数2.5%増、客単価0.4%減。全店の売上高7.8%増
うち丸亀製麺は売上高3.3%増、客数3.1%増、客単価0.2%増
出店5、閉店0、丸亀製麺店舗数833店、全店店舗数1046店
12月は休日が前年と比べて2日少なかったことによる曜日特性の影響が2.5%程度あったが、全業態、丸亀製麺ともに既存店売上が前年を上回った。
丸亀製麺は、前月に続き「牡蠣づくし玉子あんかけ」を販売。12月11日から5日間「大」サイズへ無料で増量できるサービスを実施したことをはじめ、17日より「海鮮玉子あんかけ」の販売や肉うどんなどのトッピングの肉量を最高4倍にできる「肉祭り」を開催したほか、テレビCMを放映するなど、売上・来客数増に向けた施策を実施した。
また、客単価においては、前月後半から肉系商品を復活させたことに加え、上記の施策などが奏功した結果、100%を上回っている。
客数においては、テレビCMにおいて前年同月比で出稿量を増やしたことをはじめ、継続したブランドCMの認知積み上げによる効果や各施策が奏功したことにより、前年比5.8%増(曜日特性調整後)と好調に推移した。
■王将フードサービス(2019年3月期:816億円)
既存店の売上高65億6500万円(4.7%増)、客数699万9000人(2.9%増)、客単価950円(1.5%増)
全店の売上高67億300万円(5.0%増)、客数715万1000人(3.3%増)、客単価950円(1.4%増)
12月は出退店0、12月末店舗数731店舗
12月度の直営全店売上高は67億300万円、前期同月比売上高伸率は5.0%増となり、8月より5カ月連続して同月比過去最高売上高を更新した。これにより、第3四半期の直営全店売上高は、同期比過去最高売上高を更新し、当期計画を達成する見込み。
売上好調要因は、忘年会シーズンに合わせた生ビール100円引きキャンペーンの実施、後期のぎょうざ倶楽部スタンプカードの駆け込み需要があった。
スタンプカード終了と新たなスタンプキャンペーン開始の狭間をスタンプ6個で餃子がもらえる新たなスタンプキャンペーンで埋めたこと、創業祭500円分のクーポン配布を昨年度1日限りであったものを2日に拡大したことなど、途切れることなく実施した来店頻度向上に向けた販促企画が功を奏した。
■リンガーハット(2019年2月期:469億円)
既存店売上高4.2%減、客数0.2%増、客単価4.3%減
うちリンガーハットは売上高5.0%減、客数0.4%増、客単価5.4%減
浜かつは売上高0.9%減、客数1.2%減、客単価0.3%増
全店売上高1.7%減、客数2.7%増、客単価4.3%減
12月は出退店0、期末店舗数はリンガーハット706、浜かつ101、その他11、合計818店
■ハイデイ日高(2019年2月期:418億円)
既存店売上高1.8%減、客数2.4%減、客単価0.6%増
全店売上高0.4%増、客数0.3%減、客単価0.7%増
出店2、退店2、店舗数439店
■幸楽苑(2019年3月期:売上高412億円)
既存店売上高6.7%減、客数7.8%減、客単価1.2%増、店舗数459店
全店売上高8.3%減、客数11.1%減、客単価3.1%増、店舗数475店
今期は「平田牧場コラボWチャーシューめん」、「ローストビーフ入り牛骨らーめん」などの高価格帯のスポット商品の販売が好調に推移。客単価は前期比1.2%増だった。
客数は、前期は土曜日・祝日がそれぞれ1日多かったこと、2日間にわたる半額クーポン販促、クリスマスの「ファン感謝祭」等の値引き施策を連続して実施したことのインパクトが大きく、結果として、台風被災月の10月より約20%回復し、7.8%減に止まった。
■ペッパーフードサービス(2018年12月期:売上高635億円)
ペッパーランチの既存店売上高7.3%減、客数8.3%減、客単価1.0%増
全店売上高8.2%増、客数7.0%増、客単価1.1%増、国内店舗数184店。
レストラン事業の既存店売上高8.1%減、客数6.3%減、客単価1.9%減
全店の売上高0.6%減、客数15.3%減、客単価17.4%増、国内店舗数15店。
いきなり!ステーキの既存店売上高32.7%減、客数28.8%減、客単価5.5%減
全店売上高17.7%減、客数12.8%減、客単価5.7%減、国内店舗数490店。
12月13日より、ペッパーランチにて「創業50周年dポイント・楽天ポイント毎日5倍キャンペーン」を実施。12月20日より26日間、「いきなり!ステーキ ハズレなし!年末年始アプリスクラッチくじキャンペーン」を実施した。
■壱番屋(2019年2月期:売上高502億円)
既存店売上高1.1%減、客数3.1%減、客単価2.0%増
全店売上高1.1%減、出店7、退店3、店舗数1488店
客数は、土曜日と祝日がそれぞれ1日少ない曜日回りであった影響や前年のキャンペーンの反動により、前年を下回った。
客単価は、3月よりポークカレーなどの価格を値上げしたことにより、前年比2.0%増となっている。
■大戸屋(2019年3月期:257億円)
既存店売上高5.9%減、客数5.7%減、客単価0.2%減、店舗数298店
全店売上高27億8493万円(7.0%減)、店舗数350店