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カジュアル衣料/休業・販促自粛5月売上ユニクロ18%減、しまむら23%減

2020年06月16日 14:50 / 月次

カジュアル衣料4社の5月度の営業概況によると、既存店売上はユニクロ(ファーストリテイリング)18.1%減、しまむら23.4%減、ハニーズ36.5%減と新型コロナウイルス感染拡大による休業、販促自粛などの影響を受け、大きくダウンした。

<西松屋>
西松屋

一方、西松屋のみ8.8%増と前年を上回った。

■ファーストリテイリング(2019年8月期:売上高2兆2905億円)
既存店+Eコマース(既存店計711店舗)売上高18.1%減、客数31.3%減、客単価19.1%増。

直営店+Eコマース(直営店計767店舗)売上高19.7%減、客数22.4%減、客単価18.9%増。

出店1、退店3。直営店767店。

5月は月平均で約2割の店舗が臨時休業していたこと、ゴールデンウィークや感謝祭の販促を行わなかったことから、大幅な減収となった。

しかし、夏物商品の販売が好調で、営業した店舗では、多くの日で前年を超える売上となっている。

また、Eコマースの販売は前年を大幅に上回り好調に推移しているという。

新型コロナウイルス感染症の影響により、5月は最大で311店舗を臨時休業、354店舗を時間短縮して営業した。緊急事態宣言の解除により、5月末の臨時休業店舗は46店舗まで減少した。

なお、これらの臨時休業、営業時間短縮した店舗は既存店、直営店から除外せず算出している。

■しまむら(2020年2月期:売上高5219億円)
既存店売上(ファッションセンターしまむらのみ)23.4%減、客数26.3%減、客単価3.0%増。

全店売上24.1%減。出退店0で5月末店舗数1432店。

5月度は、全店舗で営業時間を短縮し、商業施設内の休業店舗が増加し、販促も自粛したことなどにより客数が減少し、売上は前年実績を下回りったが、ゴールデンウイーク以降の売上は回復基調にあるという。

リラクシングウェア、玩具、衛生用品は引き続き好調で、気温上昇によりTシャツやハーフパンツ、肌着や寝具の夏物も好調だった。

一方、ミセス・シニア向けの衣料品、バッグや靴、ビジネス関連やスクール関連商品の販売は外出自粛の影響などで伸び悩んだ。

新型コロナウイルス感染症の影響により、全事業で最大78店舗が臨時休業し、4月17日~5月17日の1カ月間は全店舗で営業時間を短縮した。なお、1カ月間休業した店舗(しまむら14店舗、アベイル2店舗、バースデイ1店舗)は既存店から除外して計算している。

■西松屋チェーン(20日締、2020年2月期:売上高1429億円)
既存店売上高8.8%増、客数4.6%減、客単価14.0%増。

全店売上7.7%増、客数4.4%減、客単価12.6%増。

出店6、退店5で、5月度末の店舗数は1011店舗。

5月度は、粉ミルク、ベビーフード、紙おむつ、ウェットナップなどの消耗品、ベビー・マタニティ、玩具などの売上高が好調だった。さらに、気温の上昇に伴い夏物衣料の売上高が伸長した。

■ハニーズ(2019年5月期:売上高497億円)
既存店売上高36.5%減、客数40.8%減、客単価7.3%増。

直営店売上高35.2%減、客数39.4%減、客単価7.0%増。

出店6、退店3、5月末店舗数881店。

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