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大手百貨店/6月売上高5社減も食品・リビング健闘しマイナス幅減少

2020年07月01日月次

三越伊勢丹ホールディングス、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オーリテイリング、高島屋、そごう・西武は7月1日、6月の売上速報を発表した。

三越伊勢丹22.5%減、J.フロントリテイリング(大丸松坂屋百貨店)28.0%減、エイチ・ツー・オー(阪急阪神百貨店)10.0%減、高島屋17.3%減、そごう・西武16.5%減だった。

土日営業の再開、食品・リビング用品・子ども用品など一部商品は伸びたことにより、前月に比べマイナス幅は減少した。

■三越伊勢丹HD(2020年3月期売上高:1兆1191億円)
伊勢丹新宿本店店頭21.9%減、三越日本橋本店店頭17.1%減、三越銀座店45.3%減などで、三越伊勢丹既存店計22.5%減だった。

札幌丸井三越23.6%減、函館丸井今井8.8%減、仙台三越12.3%減、松山三越33.4%減など、国内グループ百貨店は16.6%減となり、国内百貨店合計は22.8%減となった。

コロナ禍で不要不急の外出を控える状況が続いたことでほぼ全店で客数が減少し、国内百貨店合計の売上は前年を下回った。

一方で、買い物の目的が明確な顧客、購買意欲が高い顧客が多く、多くの店舗において客単価は前年実績を上回り、売上は5月よりも大幅に改善した。

特に食品・リビング用品・子供用品など、日常生活をより豊かに過ごしたいニーズに応えるカテゴリーが健闘している。

東京都心の店舗では、月初は生活必需品へのニーズが中心だったが、徐々にラグジュアリーブランドや宝飾品など、高額品の比較検討が可能な百貨店ならではのニーズも上向いた。

また、混雑を避ける目的で分散化して開催したクリアランスセールも月の終盤まで堅調に推移するとともに、6月9日に刷新し利便性が向上した三越伊勢丹オンラインの売上は月を通して好調だったという。

首都圏・札幌・名古屋・福岡など元々免税売上シェアが高い地域においては、免税売上の大幅マイナスが売上減の大きな要因となっている。

■J.フロントリテイリング(2020年2月期売上高:1兆1336億円)
大丸松坂屋百貨店の売上高は前年同月比28.0%減、博多大丸、高知大丸を含めた百貨店事業の売上高は29.0%減となった。 

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は対前年約97.1%減(客数99.2%減、客単価約3.4倍)となっている。

6月度の大丸松坂屋百貨店合計の国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は、20.6%減だった。

5月14日までは短縮営業を継続したものの、土日営業を再開したことに、15日以降はほぼ通常通りの営業時間としたことも加わり、前月に比べマイナス幅は減少している。

■H2O(2020年3月期売上高:8972億円)
百貨店事業の全社計の売上高は10.0%減となった。内訳は阪急本店20.5%減、阪神梅田本店33.3%減、支店計14.6%増。

5月21日からほぼ全面的に営業を再開し、5月30日からは都心店舗でも土日営業を再開したものの、6月中も時短営業を継続。集客につながる催事や販促施策の自粛も継続した。

都心店の売上高前年比24%減対し郊外店は9%減(既存店対比)だった。

年配者、ファミリー層を中心に都心の混雑を避ける人が多く、近隣店舗で買物する傾向がみられた。

来店客の集中を避けるために前倒ししたクリアランスも売上を底上げした。

お中元は売上高前年比1%増と好調。内訳としては店頭前年比6%減、EC49%増と好調に推移した(既存店対比)。

ECの売上高前年比は増96%と、前月までの推移から伸びは鈍化するも依然高伸。モードブランドでの取り組みを強化した阪急本店の婦人ファッション(約5.4倍)、化粧品(約2.8倍)が売上を牽引した。

阪急うめだ本店・阪急メンズ大阪(11時~19時)とも営業時間の短縮を継続した。

インバウンドを除く売上高前年比は9%減と、生活のステージが「暮らしを取り戻す段階」へと移行し、外出自粛によるリベンジ消費や特別給付金の後押しで堅調だった。

今年は、来店の集中を回避するために日程を分散させた夏のセール、ECも売上を底上げしている。

アイテムの傾向として、パラソル(6%減)など季節の必需品が堅調な動きを見せた。

また、長期営業自粛の反動でブライダル需要増加の後押しによる高額なブライダルジュエリーが動き出すとともに、新作のラグジュアリーブランドのバッグも堅調だった。

阪急メンズ大阪では、ラグジュアリー、モードファッションにて財布・バッグなどの動きがフリー客を中心に堅調な動きを見せている。

■高島屋(2020年2月期売上高:9190億円)
高島屋単体12店の売上高は17.3%減、岡山高島屋、岐阜高島屋、高崎高島屋を含めた15店の売上高は16.9%減となった。

6月は、夏セールを段階的にスタートしたが、引き続き外出を控える傾向や、店内外催事の中止、免税売上の大幅な減少の影響などにより、前年実績を下回った。

免税売上は94.2%減だった。

中元は、オンライン売上の好調により、前年並の推移となっている。

近隣で買物する志向が強まったことから、地方・郊外店は減収幅が小さい傾向が見られ、中でも泉北店は前年を上回った。

商品別売上(同社分類による16店舗ベース)は、全ての商品群が前年を下回っている。

■そごう・西武(2020年2月期売上高:6001億円)
そごう・西武15店の売上高は16.5%減、西武池袋本店は16.1%減となった。

新型コロナウィルス感染拡大の影響で、6月半ばまでは大半の店舗で時間短縮営業を実施。一部店舗では現在も時短営業を継続している。

イエナカ需要の拡大によりインテリアは、ほぼ前年売上を確保。3月~5月の反動買いで、こどもも前年並みまで売上を伸ばした。

一方で宝飾時計など高級雑貨は前年売上の6割に、セール時期を早めた衣料品も前年売上の8割ほどにとどまった。

免税利用売上高は前年同月比75%減、客数は90%減となっている。

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