総合スーパー/3月はイオン2.2%増、PPIH2.5%増、ヨーカドー1.2%増
2023年05月01日 12:00 / 月次
流通ニュースがまとめた総合スーパー主要3グループの月次営業情報によると、3月の既存店売上(前年同月比)は、イオンリテール2.2%増、PPIH(国内リテール主要4社)2.5%増、イトーヨーカドー1.2%増となった。
<3月の実績>
社名 | 既存店売上高(前年同月比) | 全店売上高(前年同月比) | |
イオンリテール | 2.2%増 | 4.4%増 | |
PPIH | 2.5%増 | 3.2%増 | |
イトーヨーカ堂 | 1.2%増 | 0.1%増 |
■イオンリテール(2022年2月期:売上高1兆6648億円)
既存店2.2%増、全店4.4%増
総合小売事業のイオンリテールの既存店売上高は9カ月連続で前年を上回った。部門別には、春物衣料や新学期・新生活に向けた準備品のセールスを通じて、カジュアルブランドの花粉対策商品などの販売が好調に推移した衣料品の既存店売上高が前期比約1割伸長した。食品では雛祭りやごちそうメニューの品揃えを拡充したデリカをはじめ、日配、グロサリーの販売が好調となり、既存店売上高が7カ月連続で前年実績を超えた。また、外出する機会の増加に併せて化粧品や花粉症対策商品の販売を強化したヘルス&ビューティケアも13カ月連続で前年を上回り、好調を維持した。
■PPIH(2022年6月期:売上高1兆8312億円)
・国内リテール主要5社(ドン・キホーテ、長崎屋、UDリテール、橘百貨店、ユニー)
既存店売上2.5%増、客数2.8%減、客単価5.4%増、対象店舗数578店
全店売上高3.2%増、対象店舗609店
国内リテールは、外出ニーズの高まりが消費に現れており、化粧品やアウターなどが伸長した。また、話題のカードゲームや据え置きゲーム機などの発売が売上に貢献した。先月に引き続き、ディスカウント事業が主導して売上をけん引した。
ディスカウント事業(ドン・キホーテ、長崎屋、UDリテール、橘百貨店)
既存店売上高5.2%増、客数1.4%減、客単価6.7%増。家電製品8.4%減、日用雑貨品8.5%増、食品5.0%増、時計・ファッション用品6.2%増、スポーツ・レジャー用品10.8%増、対象店舗数448店。全店売上高6.6%増、店舗数475店
ディスカウント事業は、お花見や春の行楽・レジャー、アウトドアなど外出需要が拡大した事で、食品・非食品を問わず関連商品が幅広く伸長した。また、マスクの着用が緩和された事で、好調な化粧品はアイメイクに加えて、ファンデーションやチーク、リップなどが売上に寄与した。さらに、美容・ダイエット、健康管理などの需要にも波及しており、プロテインやサプリメントなどの売上が拡大した。
・GMS事業(ユニー)
既存店売上高4.2%減、客数6.1%減、客単価2.0%増
衣料品0.8%増、住居関連品8.6%減、食品4.1%減
対象店舗数130店。全店売上高4.9%減、店舗数134店
GMS事業は、卒業・卒園、ホワイトデーギフトなどの需要を取り込み菓子類、寿司、ギフトなどの売上が伸長したものの、青果、精肉といった生鮮食品の不振が前年割れに影響した。一方、衣料品は、春物衣料のほか、財布や帽子、靴などの服飾雑貨が売上を牽引し、前年を上回って好調に推移した。
■イトーヨーカ堂(2022年2月期:売上高1兆675億円)
既存店総売上高(SC計)1.2%増、商品売上1.1%減、客数1.7%減、客単価0.5%増、テナント6.6%増
全店総売上計0.1%増、うち商品売上2.3%減、テナント他5.4%増
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