東京地区百貨店/5月売上は21カ月連続プラスの8.0%増
2023年06月23日 10:30 / 月次
日本百貨店協会が6月23日に発表した2023年5月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1205億円(前年同月比8.0%増)で、21カ月連続のプラスとなった。
<5月の実績>
実数 | 前年同月比 | |
売上高総額 | 1205億円 | 8.0%増 |
総店舗面積 | 72万9599m2 | 8.4%減 |
総従業員数 | 1万4027人 | 6.6%減 |
5月の東京地区は、売上高8.0%増、入店客数3.3%増と共にプラスとなった。コロナ5類移行を受けて外出傾向が一層拡大し、GWの来街者増、免税売上の伸長等が売上増に寄与した。2019年比では売上高は1.6%減と前月より1.4ポイント改善し、免税売上を除く国内市場も0.8%増と、前月に続きコロナ前を上回る実績となった。
商品別では、主要5品目全てプラスとなった。二桁増を記録した主力の衣料品(10.9%増/20カ月連続)は、外出気運の高まりからビジネス、カジュアル共に好調に推移し、中旬の気温上昇から初夏商材も良く動いた。紳士服ではジャケット、ブルゾン等の羽織物、婦人服ではブラウスやカットソー、パンツが好調だった。
身のまわり品(15.6%増/21カ月連続)は、ラグジュアリーブランドの増勢が依然続いているほか、外出需要から靴やバッグも好調に推移した。婦人靴ではサンダルやレインシューズが良く動いた。また、脱マスク需要からイヤリングやピアス、ネックレス等のアクセサリーが好調だった。雑貨(7.0%増/21カ月連続)は、引き続き化粧品がリップやベースメイクアイテム等の好調で二桁増となったが、美術・宝飾・貴金属が高額時計の入荷減による品薄や前年値上げ前の駆け込みの反動等もあり、28カ月ぶりにマイナスとなった。
食料品(0.8%増/2カ月ぶり)は、菓子が手土産やギフトニーズから引き続き好調を維持した。特に母の日では、直前にケーキがよく動き、家族がリアルに集まりお祝いする傾向が見られた。
6月15日時点の商況は、前年比5.2%増で推移している。コロナ前の2019年比では0.1%減と、ほぼ同水準まで回復してきた。
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