日本フードサービス協会/1月の外食売上7.7%増、年末年始の長期休暇が好影響

2025年02月25日 14:45 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の1月度売り上げ状況は、前年同月比7.7%増となった。客数は3.4%増、客単価4.1%増だった。

1月度 売上高前年同月比
全体 7.7%増
ファストフード 8.1%増
ファミリーレストラン 7.2%増
パブ・居酒屋 4.7%増
ディナーレストラン 5.0%増
喫茶 9.8%増

1月は年末年始の長期連休で活発な国内移動と単月訪日外客数が過去最高を更新したインバウンド増により、外食需要は好調だった。

価格改定による単価上昇で売り上げを維持しているものの、焼き肉、居酒屋などで客数が伸び悩んだという。

ファストフード業態は、全体8.1%増となった。「洋風」は、年始需要や各種キャンペーンの好調で、5.1%増。「和風」は、値引きキャンペーンが集客に貢献し、13.1%増。「麺類」は、年始のフェアメニューの好調などで、18.1%増となっている。

「持ち帰り米飯/回転ずし」は、引き続き価格改定による単価上昇で維持しているものの一部で客数減が見られ、1.3%増。「その他」は、「アイスクリーム」がアイスケーキなど新商品を発売しテイクアウト商品が好調、「カレー」
の価格改定も売り上げを押し上げ、9.7%増となった。

ファミリーレストラン業態は、全体で7.2%増。全般的に年始の帰省需要が好調。半額クーポンなどのお得なキャンペーンの展開と、高単価メニューの人気がともに好調に推移している。

「洋風」は6.4%増、「和風」は8.9%増。「中華」は、各種キャンペーンが奏功し引き続き好調で、13.0%増だった。

「焼き肉」は、年始の売れ行き好調と価格改定による客単価上昇などで、2.0%増となったが、客数は伸び悩んだ。

飲酒業態は、月中旬に苦戦したところもあったが、年始や新年会需要は比較的堅調に推移し、立地によってはインバウンド需要などもあり、4.7%増となった。

業態全体の客単価は前年を上回っているが、低価格志向に合わせた業態に転換するなど、一部では客単価が前年を下回るところも見られたという。

ディナーレストラン業態は、中華圏で春節が始まり、インバウンド需要が他業態よりも好調なところが多く、帰省などによる外食需要の堅調もあり、5.0%増となった。

喫茶業態は、原料高による価格改定で客単価が上昇、好天に恵まれたことで客数も堅調に推移し、9.8%増となっている。

日本フードサービス協会/12月の外食売上6.6%増

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