セブンイレブン/子育て主婦の採用支援で店舗に保育園を併設
2017年08月10日 13:40 / 経営
セブン-イレブン・ジャパンは8月10日、フランチャイズチェーン本部としては初となる加盟店従業員向けの保育施設「セブンなないろ保育園」を開園すると発表した。
9月末以降に、東京都大田区の直営店「セブン-イレブン大田区池上8丁目店」2階と広島市のFC加盟店「同広島中広3丁目店」2階に「セブンなないろ保育園」を開園する。
入園対象はセブン-イレブン加盟店の従業員・オーナー、セブン-イレブン・ジャパン社員で、一部、地域住民も対象とする。
対象年齢は0歳から2歳で、開園時間は月~金の8時~20時、保育園の面積は、大田区が86.14m2、広島市が67.87m2で、定員は大田区30人、広島市19人。
10日に本部で開いた説明会で、取締役執行役員オペレーション本部長の野田靜真氏は「待機児童が最も多い0歳から2歳を対象に保育園を開設する。小さな子どものいる主婦は、コンビニでは働けないという先入観もある中で、働きやすい環境を整備することで、コンビニで働けることを伝えたい。国、加盟店、保育事業者、当社が連携し1年以上をかけて実現した」と語った。
入園対象者は、セブン-イレブン店舗で働く主婦を最優先とし、勤務時間に保育をする。
無認可保育の枠組みを採用することで、入園対象者の選定に権限を持たせたほか、保育料も設置地域の保育料よりも安い価格を設定できる見込みだ。
開園費用は国からの補助金とセブン-イレブン・ジャパン本部が負担する。保育園の賃料も本部が負担する。
保育料の一部は、加盟店従業員の福利厚生の一環として、加盟店が負担をする。保育料を定額に抑えることで、店舗で働く子育て中の主婦にも、しっかりとした収入を得られる仕組みを目指す。
大田区池上8丁目店には、半径1km以内にセブン-イレブン店舗が14店あり、保育園に子ども預けて、各店舗で働くことを想定している。
2店で、保育園を運営するノウハウやニーズを蓄積したのち、2018年度に保育園を順次開園する。
保育園は店舗に併設する形を原則として、店舗が集中するドミナントエリア外であっても待機児童数が多い地域も対象に、新規保育園を開園するする予定だ。
野田本部長は「これまでも数十万人の主婦の方に店舗で働いていただいている。人材の採用難がある中で、さらに働きやすい環境を整えることが必要だ。小さな子どもがいる主婦の方が安心して働ける環境を作っていきたい」と述べた。
なお、運営会社は日本福祉総合研究所(大田区)、アイグラン(広島市)。
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