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ヤフー/4000億円でZOZO子会社、前澤社長辞任

2019年09月12日 17:30 / 経営

ヤフーは9月12日、ファッション通販サイトZOZOTOWONを運営するZOZO株式を公開買付けし子会社化すると発表した。ヤフーとZOZOは同日付で、資本業務提携した。

<ZOZOTOWON>
ZOZOTOWON

ZOZOTOWONの創業者である前澤友作社長が保有する株式30.37%のうち、21.34%を前澤氏から取得する。公開買付では、1株2620円で買付けし、買付代金総額は4007億3659万8000円、買付後の所有割合50.10%を予定する。公開買付後もZOZOは上場を維持する。

前澤社長は同日付で辞任し、NTTデータ出身の澤田宏太郎取締役が代表取締役兼CEOに就任した。

ヤフーは、ZOZOの保有するファッションEC領域における女性を中心としたユーザー、ささげ業務(撮影(さつえい)・採寸(さいすん)・原稿(げんこう)作成)による統一的なユーザー体験の提供、ファッションECのみならず、ファッションメディア等への幅広い展開を評価した。

また、ZOZOの持つ豊富な商品の品ぞろえは、ヤフーのeコマース事業、とりわけ今秋に開始予定である「PayPay モール」との間に一定のシナジーが見込まれ、ファッションECを強化することはeコマース事業の更なる飛躍につながると判断した。

一方で、ZOZOは、ヤフーからのユーザーの誘導により、ZOZOがリーチ(訴求)できないヤフーのユーザー層へのリーチ(訴求)や公開買付者資産(経営資源・知見)の活用が可能となることにより、ZOZOの利益向上にも貢献できることから、十分にメリットを享受することが可能であると見込んでいる。

現状の何ら資本関係が存在しないヤフーとZOZOとの間の関係では、提供できる経営資源や知見にも限界があり、円滑な相互活用に支障が生じ得ることから、8月中旬、事業上のシナジーを最大化するためには、ヤフーとZOZOが同一グループとなり、安定的な資本関係の下、強固な提携関係を構築する必要があると判断した。

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