ZOZO/前澤前社長が月旅行・新事業に挑戦、孫社長がエール
2019年09月12日 17:40 / 経営
ZOZOは9月12日、ヤフーとの業務提携と創業者前澤友作社長の辞任を発表した。同日両社の共同記者会見が開催された。
前澤氏は、「ZOZOはファッションの好きな方たちに支えられ成長してきましたが、あらゆる人にファッションの届ける時期にきています。そして、その成長のためには、僕の感性に基づいた経営ではなく、論理的な経営、チームの力を生かすことが必要になり、ヤフーと提携することになりました。個人的な理由としては、月旅行に行くのに訓練が必要で時間がとられること、また、新しくゼロから事業を起こしたいという気持ちになったことがあります」。
また、「経営者は孤独だと言われますが、僕はスタッフに囲まれ楽しくやってきました。今回の辞任を決めるとき、初めて誰にも言えず、孤独を味わいました。古臭いかもしれませんが、社員は家族です。21年間僕を支えてくれた社員の皆、7000近いブランド、お取引様には大変お世話になりました。時には笑い、泣き、楽しくやってきました。21年間ありがとうございました」と声を詰まらせ語った。
新規事業に関しては、「まだ何も決まっていませんが、世の中の困ったこと、不便なことを解決する、人や社会の役に立つことをやりたいです。一人でやるだけでなく、人の協力をお願いしたり、複数のことを同時並行で進めたりしてもいいと思っています」としている。
会見には、特別ゲストとして、ソフトバンクの孫正義社長が登場。孫社長は、「月に行きたい、新しい事業をやりたいということで、会社をどうしようか。人間としても、経営者としても大好きな前澤君に相談を受けました。彼はバンドマンだったから、今でもロッカー、かっこいいですね。ゾゾがより成長していくには、ヤフーと提携していくのがよいと(ヤフーの川辺社長と前澤氏が話し合い)、両社が飛躍していく素晴らしい提携になりました」と前澤氏の新しい挑戦にエールを送った。
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