セブンイレブン/今春「エシカルプロジェクト」全国展開、フードロス削減策強化

2020年01月17日 16:10 / 経営

セブン‐イレブン・ジャパンは1月17日、「エシカルプロジェクト」を今春、全国展開すると発表した。同時に、恵方巻予約などフードロス削減対策も拡充する。

<エシカルプロジェクト>
エシカルプロジェクト

エシカルプロジェクトは、販売期限が迫った対象商品において、店舗にてシールを添付し、nanacoカードで購入した際、税抜価格に対し5%分のnanacoボーナスポイントが付与される仕組み。販売期限が迫った商品を選ぶことで、顧客とともに食品ロスの削減を図る。

2019年10月より北海道、四国4県でテストを行い、2月から九州7県(沖縄除く)にテストのエリアを拡大予定。効果を十分に検証した上で、2020年春を目途に全国へ拡大する。

<恵方巻のフードロス削減を目指す>
恵方巻のフードロス削減を目指す

また、恵方巻など予約商品については、店舗による事前の予約促進、当日の販売促進に向けて、顧客への積極的な声掛けを実施。農林水産省のPR資材を活用することで消費者への浸透を図り、官民一体で恵方巻のフードロス削減を目指す。

セブン&アイグループとして2019年5月に制定した環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」の4つの具体的取り組み「CO2排出量削減」「プラスチック対策」「食品ロス・食品リサイクル対策」「持続可能な調達」の中のひとつである「食品ロス削減」において、これまでも様々な施策を実施してきた。

食べ切りや長期の保存に配慮した「セブンプレミアム」の開発に加え、オリジナルデイリー商品においては、セブン‐イレブン専用工場の優位性を活かした技術革新により、製造工程や温度、衛生管理を見直すことで保存料を使うことなく安全・安心を保ちつつ、味・品質を高めながらの消費期限延長を実現している。

2009年のチルド弁当からスタートし、グラタン・ドリア、スパゲテイ・パスタ、サンドイッチ、惣菜などにも鮮度延長商品の拡充を実施。オリジナルデイリー商品における長鮮度商品の比率は約75%となっている(2019年11月末現在、24時間以上の販売期限がある商品の比率。エリアによって異なる)。

また、飲料や菓子などの加工食品全体においても、店舗への納品期限のルールを変更するなど、サプライチェーン全体で食品ロス削減を目指す取り組みを推進している。

今回、2020年はフードロス削減チャレンジ年として、恵方巻などの予約商品での取り組み「エシカルプロジェクト」などを積極的に推進し、顧客、加盟店とともに社会課題の解決に取り組んでいく。

■「GREEN CHALLENGE 2050」特設サイト
https://www.7andi.com/csr/g_challenge.html

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