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アマゾン、ローソン、スシロー/非対面需要も「受け取りロッカー」拡大

2020年06月24日 16:10 / 経営

アマゾン、ファミリーマート、ローソン、スシローなど流通各社で、商品の「受け取りロッカー」導入が拡大している。

物流事業者の負担軽減のための再配達削減、受け取り場所の多様化による顧客利便性向上、プライバシーへの配慮に貢献。アフターコロナの新しい生活様式に合わせた、非対面の受け取り需要にも対応している。

各社の「受け取りロッカー」は、宅配ボックス式で商品の受け取りの際にレジに並ばず、店員との対面の接触もなく、セルフサービスでスムーズに受け取れるため、感染リスクが軽減されることが期待される。

アマゾン全国300カ所に「アマゾン ハブ」導入

アマゾン・ジャパンは2019年9月18日、新しい受取サービス「アマゾン ハブ」を開始した。「アマゾン ハブ」は、セルフサービスロッカーもしくは、店舗などのカウンターで好きな時間に、自宅外で受け取れ、お急ぎ便も使える受取サービス。

ファミリーマート、小田急電鉄、富士シティオなどの東京・神奈川の店舗からスタート、同社広報によると、「東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、岐阜、静岡、大阪、京都、兵庫、福岡の1都2府8県約300カ所で導入。コンビニ、ドラッグストア、スーパー、電鉄、書店、銀行、ガソリンスタンド、大学など、様々な場所で設置が進んでおり、現在30を超えるパートナー企業・団体と連携している」という。

<アマゾン ハブ ロッカー>
アマゾン ハブ ロッカー
※2019年9月18日アマゾン記者発表会で撮影

「アマゾン ハブ ロッカー」は、商品の注文時に、配送先として希望のロッカーを指定する。アマゾンより商品が発送され、ロッカーへ配達完了すると、受け取り準備完了の通知メールが送信される。メールに記載されている受取バーコードを、ロッカーのスキャナーでスキャンするとロッカーが開き、商品を受け取れるもの。

写真のロッカーでは、高さは約205cm、幅約458cm、奥行きは約60cmで、111個の荷物が収納可能。アマゾンが発送する商品で、発送重量が4.5kg未満、寸法が42×35×32cm未満のものを受け取ることができる。導入場所によって、ロッカーの収納個数などは調整可能だ。

現在、ファミリーマートでは「アマゾン ハブ ロッカー」を約50店に導入している。同社広報は「新型コロナウイルス感染拡大以前から、再配達削減、防犯などの需要でコンビニ受け取りは広がっていた。ロッカーでの受け取り導入で、保管場所の削減、スタッフが探す手間を省けるなど店内のオペレーション負担の軽減といったメリットもある」としている。

ローソンはクックパッドECの商品受け取りボックス設置

ローソンは、6月23日から東京都内のローソン3店舗で、クックパッドが運営する生鮮食品ECサービス「クックパッドマート」の商品受け取りボックス「マートステーション」設置を開始した。

同ボックスをコンビニエンスストア店内で設置するのは今回が初めて。今後、個店のニーズに合わせ、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の一都三県を中心に導入店舗を拡大していく。

「クックパッドマート」は、地域の農家や商店の顔が見える新鮮な商品を2000品目以上そろえたEC。サービスエリアは東京都23区、神奈川県横浜市・川崎市、マートステーション設置箇所は約100カ所となっている。

新しい生活スタイルの中で、家で過ごす時間が増え、ローソンにおいても生鮮品、調味料、日配食品など内食カテゴリーの売上が増加している。「クックパッドマート」との連携で、新しい生活スタイル・自宅での調理ニーズに対応する。

スシロー都市型店中心に20店に導入

<自動土産ロッカー>
自動土産ロッカー

あきんどスシローは予め注文した持ち帰り商品を、店舗でスムーズに受け取れる「自動土産ロッカー」を都市型店舗を中心に20店で導入している(6月18日現在)。

同ロッカーは、予め予約した商品を、店舗で受け取る際にQRコードをかざすことでスムーズに受け取りができる。

同社では新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛などを受け、テイクアウト&デリバリー売上は好調に推移しており、3月末~4月は昨年同時期に比べ、約2倍に伸びたという。

■Amazon Hubの導入について
https://www.amazon.co.jp/b?node=7087536051

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