イオンモール/「まちの発電所」1390カ所に拡大
2023年08月09日 14:55 / 経営
イオンモールは8月9日、「まちの発電所」を1390カ所に拡大すると発表した。
「まちの発電所」は、2022年9月より稼働した、遠隔地の太陽光発電設備で発電した電気を、送配電事業者の送配電設備を利用し、自社施設または自社グループの施設へ送電する自己託送方式によるオフサイトコーポレートPPA。オフサイト、電力を利用する場から離れた敷地に発電設備を設置し、送配電事業者の送配電設備を利用して送電する仕組み(オフサイト)で、オフサイトコーポレートPPAとは発電事業者と電力需要家が、あらかじめ合意した価格・期間における再エネ電力の売買契約を締結し、オフサイトで発電された再エネ電力を送配電事業者の送配電設備を利用し、電力需要家へ供給するもの。
2022年に開始した約740カ所に加え、新たに約650カ所の低圧太陽光発電所「イオンモール まちの発電所」を稼働。約55MWの電力を、第1弾の対象施設に加え、新たに19モールに追加する。2022年の稼働件数と合わせ、約120MW規模の再生可能エネルギーをイオンモール50施設へ供給する体制となる。
<新たに追加する対象施設候補>
イオンモールつがる柏 | イオンモール太田 | イオンモール高崎 | イオンモール水戸内原 |
イオンモール春日部 | イオンモール羽生 | イオンモール日の出 | イオンモール松本 |
イオンモール岡崎 | イオンモール Nagoya Noritake Garden |
イオンモール鈴鹿 | イオンモール東員 |
イオンモール岡山 | イオンモール広島祇園 | イオンモール広島府中 | THE OUTLETS HIROSHIMA |
イオンモール徳島 | イオンモール筑紫野 | イオンモール直方 |
また、本年度は再生可能エネルギーに関する新たな取り組みとして、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)も採用する。日本では、高齢化や労働力不足により農業の担い手が減少しており、全国で耕作放棄地が増加している。
ソーラーシェアリングは農地の上にソーラーパネルを設置するため、農作物を育てながら太陽光発電が可能であることから、耕作放棄地の計画的・効率的な利用による農業振興が期待されるとともに、再生可能エネルギーの普及や地域経済の活性化に貢献する観点からも注目を集めている。
今回、ソーラーパネルの下でサカキを栽培することで、外国産が多くを占める国内サカキ市場において国産サカキの普及に貢献したい考え。
今後、同社はまちの発電所の再エネ電源調達網拡大、大型蓄電池の導入などにより、2025年度までに再エネ自給率20%、2023年度までには、洋上風力など新たな電源確保にも着手し、45%を目指す。
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