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ドン・キホーテ/髪色自由化で従業員の52.5%がヘアカラーを楽しむ

2023年12月14日 14:00 / 経営

ドン・キホーテは12月13日、店舗従業員の髪色自由化後に「髪色」についてのアンケート調査をしたところ、全体の半数以上52.5%の従業員がカラー(黒髪以外)を楽しむようになったと発表した。

2022年3月に店舗従業員の服装ルールの緩和を行い、髪色自由化を実施した。今回、自由化以降初めて、店舗で働く従業員が実際に何色の髪色が多いのか調査した。

調査対象は、ドン・キホーテ店舗従業員(社員/パート・アルバイト)で、調査期間は11月8日~20日、回答者数は1820人だった。

<髪色比率>

髪色について聞いたところ、47.7%の従業員が黒髪と回答した。一方で、半数以上の52.3%が自由にカラフルな髪色を楽しんでいた。

その中でも、約2割の従業員は、ベージュグレー/アッシュ/金・ゴールド/銀・シルバー/緑・グリーン/青・ブルー/紫・パープル/桃・ピンク/赤・レッド/橙・オレンジ/虹・レインボーといった「派手髪」という結果になった。

<派手髪の内訳>

派手髪の色を調査したところ、「派手髪」を楽しむ従業員の25%が「金・ゴールド」の髪色。次いで、「アッシュ」や「桃・ピンク」といった髪色が続く結果となった。「派手髪」の中でも茶色に近く、明るめの色が好まれている傾向が分かった。

<年代別内訳>

年代別に髪色を調査したところ、10代の「派手髪」率が最も高く、35.6%という結果になった。また、10代はブラウンと合わせると、61.0%が自由に髪色を楽しんでいた。さらに、どの年代にも「派手髪」従業員がいるという結果となった。

<都道府県別の内訳>

都道府県別に派手髪比率を見ると、富山県が37.0%と派手髪率が最も高くなった。都市部・地方問わず満遍なく「派手髪」の従業員がおり、全国の従業員が自由に髪色を楽しんでいることがうかがえた。

<お客や同僚からの反応>

さらに、髪色についてのお客や同僚からの反応を調べたところ、「派手髪」の従業員の70%以上が、ポジティブな反応をもらっていると回答した。店舗での採用の際に髪色が自由であることがインセンティブになっている点や、「派手髪」であることで商品接客に繋がり実際に購買に結びついた等、営業面でのプラスの効果ももたらす結果になった。

<調査対象者の雇用区分・年代区分>

「派手髪」従業員からは、 「お客さまからオシャレだと言われたことはとても嬉しく感じました。自分が自分らしくいられる表現の一つであり、髪色だけで判断されないために、日々の仕事もきちんとやる意識が高くなった。また、髪色のせいで「だらしない」とか「不潔」という印象にならないよう、身支度等、色々な部分も意識するようになりました」(50代/パート・アルバイト/髪色:桃・ピンク)といった声もある。

また、「茶色・オレンジ・金髪・アッシュシルバー等々色々な髪色をしましたが、お客さまからこの髪色はこの従業員だと名前を憶えて頂いたり、鮮やかな色にすると「その色いいですね、何で染めてるんですか?」といった質問をよく頂きます」(10代/パート・アルバイト/ブラウン)。「ヘアカラー剤の接客時にお客様から「あなたみたいな髪色にしたい」と相談を受けました。接客することで、実際に商品を購入いただき、翌日またご来店いただき結果報告をしてくださいました(40代/パート・アルバイト/髪色:アッシュ)と接客販売につながった事例もある。

<カラー剤やカラーシャンプー売場>

そのほか、「アルバイトの応募・面接で、髪色自由を理由に志望される方が圧倒的に多いです」(40代/社員/髪色:ブラウン)、というように、採用活動につながった事例も報告されている。

社会における価値観の変化に伴い、昨今、さまざまな企業で従業員の髪色自由化を認め、従業員の多様性を尊重する動きが活発になっている。

かねてから、個人の多様性を認め合うことを企業理念として掲げてきたドン・キホーテは、この考えに基づく環境づくりの一環として多くの企業に先駆け、2022年3月から服装ルールの緩和を行い髪色の自由化を実施した。

ドン・キホーテでは、実際の制度の運用状況やアンケートの結果等を踏まえ、さらなる従業員エンゲージメントの向上に努めつつ、多様な個性を尊重し、様々な社会課題の改善に取り組むという。

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