流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





サイゼリヤ/日本橋に新業態「スパゲッティマリアーノ」、5年で数百店が目標

2016年07月08日 16:50 / トピックス商品店舗店舗レポート経営

日本橋兜町エリアの男女別勤務者比率は、男性70%、女性30%だが、旧日本橋兜町店の利用者比率では男性80%、女性20%で、女性はテイクアウトの利用者が多かったという。

旧日本橋兜町店のテイクアウト比率は約30%程度だった。日本橋茅場町店では、客席数が限られていても回転率を上げるために、さらにテイクアウト比率を高める方針だ。

千代川部長は「女性が入りやすい店舗とすることで、より幅広い客層を取り込める店舗を目指した。メニューだけでなく、内装も一新し、女性が1人でも来店できる環境を整えた」と語る。

新業態は全店で禁煙を採用。日本橋茅場町店のオープン初日の実績では、来店客の男女比率は、男性60%、女性40%に変化したという。

<日本橋茅場町店の注文カウンター>
日本橋茅場町店の注文カウンター

今後の出店立地として、人通りの多い、ビジネス街、繁華街、住宅地の3つの立地を検討している。

出店戦略として、サイゼリヤは、セントラルキッチンから加工した食材を供給できるエリアに集中出店するドミナント戦略を採用する。

現在、兵庫、埼玉、千葉、神奈川にセントラルキッチンを配置しているため、新業態の出店も首都圏を中心に想定している。

<日本橋茅場町店のカウンターディスプレイ>
日本橋茅場町店のカウンターディスプレイ

マリアーノスパゲッティもすでにサイゼリヤがある立地での出店を想定。既存のサイゼリヤの配送網を活用することで、食材の配送コストを抑え、低価格でお値打ちな商品を提供する仕組みを目指す。

現在、「パスタス末広町店」は、「サイゼリヤ秋葉原中央通り店」と約100m程度しか離れていない立地に出店しており、食材の配送効率のほか、サイゼリヤとの住み分けも検証している。

<日本橋茅場町店のトレー返却口>
日本橋茅場町店のトレー返却口

旧日本橋兜町店は、交差点に角地の一等地に立地していたが、日本橋茅場町店は角地ではない道路沿いの立地となった。

千代川部長は「立地は旧店舗よりも不利な立地に移転したが、旧店舗では290円から提供していたスパゲッティを470円に変更し、商品の品質を向上させている。日本橋茅場町店では、商品力をまず見極めたい」という。

3店の実験店舗のうち、もっとも固定客をつかんでいた立地が旧日本橋兜町店であったため、スパゲッティ専門の新業態の実質的な4号店を同店の最寄りにオープンした。

旧日本橋兜町店の顧客を引き継ぐ意味もこめ、店舗名称を「スパゲッティマリアーノ」とすることで、これまでと違う新業態でも「旧マリアーノスパゲッティ」と連続性のある店舗を打ち出した。

来期が終了する2017年8月末まで、「マリアーノスパゲッティ芝浦シーバンス店」と「パスタス末広町店」を「スパゲッティマリアーノ」に業態展開し、異なる立地で業態としての完成度を高める計画だ。

千代川部長は「自社の素材を最大限に活用し、おいしいものを提供することを基本に商品開発をした。ワンコイン、500円に収めるといった価格ありきのメニュー開発はしていない。商品の価格帯、メニュー構成、立地など、検証すべき項目は多いが、スパゲッティには自信を持っている」と語った。

店舗概要
所在地:東京都中央区日本橋兜町16-5
Y’sビル1階
TEL:03-5642-6002
営業時間:平日11時~23時、土11時~21時30分
定休日:日・祝日
店舗面積:約66m2
席数:34席

<前へ 1 2 3 4 5

関連記事

トピックス 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧