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オイシックス/ヤマトHD・農林漁業成長産業化支援機構と資本提携

2019年06月26日 13:00 / 店舗

オイシックス・ラ・大地は6月26日、ヤマトホールディングス、農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)を引受先とする第三者割当による新株式を発行すると発表した。

第三者割当により、約8億円を調達することとなり、競争力強化のため、食品流通全体サプラチェーンのネットワーク構築への設備投資に使用する計画だ。支出時期は2019年7月~2022年3月を予定する。

また、ヤマト運輸と協業の検討に関する基本合意書を締結した。

食品流通のサプライチェーン全体における社会課題の解決に向け、両社のアセットやスキルを活用する。

2017年から2018年にかけて、「オイシックス」と「大地を守る会」、「らでぃっしゅぼーや」とが経営統合をし、国内の食品宅配市場において、独自性・競争優位性の確立に取り組んできた。

その結果、2019年3月期の業績予測は売上高640億円、営業利益23億円と前期の売上高400億円、営業利益9億円から大幅な成長を遂げた。

一方、ヤマトHDは、日本全国約7000の宅急便センター、約6万人のセールスドライバーからなる宅急便ネットワークや情報、物流、決済などの機能を活かし、豊かな社会の実現に貢献することを目指している。

ヤマトHD傘下のヤマト運輸は、オイシックスの物流の大部分を委託する取引先であり、2017年からは、生産者の受発注業務から取引先への配送までをワンストップで効率化するオープンプラットフォームの構築に向けた「ベジネコプロジェクト」を両社共同の取組みとして開始してた。

<ベジネコプロジェクト>
ベジネコプロジェクト

今回、全国約4000軒の生産者基盤を有するオイシックスと、日本一の物流ネットワークを有するヤマトHDが第三者割当により、資本提携関係を構築する。

ヤマト運輸との共同の取組である「ベジネコプロジェクト」の推進や、両社の持つマーケティング・物流のアセットを最大限に活用した食品流通のサプライチェーン全体における社会課題の解決に向けた検討や相互協力をする予定だ。

一方で、A-FIVEは、日本の農林水産業のさらなる強化・成長に向け、事業者への出資・経営支援を行っている。

オイシックスとA-FIVEは日本の食産業の発展のための取り組みを行い、まずは、6月27日にオイシックスの販売サイト内に開設する、独自の技術や製法を持つ国内外のスタートアップ企業や小規模の生産者・メーカーの食材を集めた「クラフトマーケット」コーナーに、A-FIVEの出資先と連携している生産者の商品を取り扱い、生産者の価値向上に貢献する活動を行う。

第三者割当により、ヤマトHDとA-FIVEとは、資本面での提携関係を構築し、食品流通サプライチェーンにおける包括的な相互協力を推進する。

■ベジネコ
https://www.oisixradaichi.co.jp/news/posts/190304vegeneko/

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