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オイシックス/データ活用組織を発足しDX推進

2023年10月31日 15:00 / 経営

オイシックス・ラ・大地は10月31日、データ活用を専門とする組織「Data management office(以下、DMO)を発足したことを発表した。

<DMOメンバー>

同社は、2022年より成長戦略として「ビジネスモデルとテクノロジーの力で地球にも人にもよい食を提供する」を掲げ、テクノロジーとデータを活用したサステナブルリテール(持続可能な小売り業)の実現を推進している。

そこで発足したDMOは、「データを用いて食に関する負を解消し、全ての関係者により良い食の体験を提供する」ことをミッションに掲げ、データマネジメントの推進によって、社員が自身でデータを活用し、迅速な意思決定、サービス改善などを実行可能にしていく。

具体的には、蓄積された顧客の購買データを利活用することで、一人ひとりの好みに合わせたレコメンデーションの実現、その時々の体調・健康状態に寄り添った最適な食の提案を目指す。

さらに、需要予測の精度を高めることで最適な発注数、在庫数を保つことが可能となり、流通の過程で発生する食品ロスの削減にもつながる。

物流に関わる作業をDXで省力化できるほか、商品開発やマーケティング領域でも、いつでも容易にデータを活用できるような環境を整えることで、本質的な課題に向き合う時間の創出が可能になるという。

<組織体制>

DMOは「データマネジメントチーム」と「データサイエンスチーム」の2チームで構成される。「データマネジメントチーム」は、全社のデータマネジメントを推進して、全社員が効率的に質の高い分析を実行できる土壌を築く。

一方の「データサイエンスチーム」は、データ分析エキスパートとして、社員のデータ教育と、機械学習やChatGPTといった大規模言語モデル(LLM)などのデータ利活用を推進する。

2023年11月には、オイシックスの主力商品であるミールキット「Kit Oisix」の需要予測システムをAIを用い構築、ローンチする予定だ。リリース前のテスト運用では、予測誤差率が30%から20%まで削減する実績も出ており、システムのローンチにより、欠品の減少による顧客満足度の向上、過剰発注の減少による食品ロスの削減などを目指す。

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