スーパーの値上げ/消費行動の変化2位は「し好品の買い控え」
2023年06月05日 14:50 / 経営
CARTA HOLDINGSグループで、小売業のDX支援事業を展開するデジクルは6月5日、「スーパーマーケットの値上げに関する消費者の意識・行動調査」結果を発表した。
今年4月に、日本全国の20歳から64歳の1126人の女性を対象に値上げに関する消費者の意識・行動調査を行った。同調査によると、「値上げによって、消費行動に変化があったか」という質問に対して、回答者の75%が、消費行動が変化したと回答した。
その中でも、「お買い得商品の購入が増えた」(28%)が最も票を集め、2位「し好品を買い控えるようになった」(27%)、3位「買い物の頻度が下がった」(22%)となっている。
また、「値上げによってスーパー選びに変化があったか」という質問に対して、65%が「変化があった」としている。
その中でも、「価格の低い商品をそろえるスーパーに通うようになった」(33%)、「複数のスーパーを使い分けるようになった」(30%)、「特売日など特定の曜日に買い物するようになった」(29%)が具体的な行動としてあがった。
年代別の結果を見ると、50〜64歳の回答者では、「特売日など特定の曜日に買い物するようになった」(37%)が最も選ばれた回答となり、その他の年代グループとは異なる結果となった。
値上げをきっかけに、約5割の回答者が、スーパーの特売やお得情報を取得するようになったと答えている。
その中でも最も利用が進んだのは、「紙チラシ」(22%)で、次いで「チラシサービスや情報サイト」(18%)、「スーパーのアプリ」(14%)がランクインした。紙チラシは、自ら情報を取得する必要のあるデジタルサービスと比べて、接触頻度が高いこともあり納得感のある結果となっている。
アプリやLINE、チラシサービスなどの情報サイトを含む「デジタルサービスで情報を入手するようになった」と答えた人は、全体の36%となり、その中でも50〜64歳のグループが38%と最もデジタルを活用していることがわかった。
「クーポンを利用してスーパーで買い物をしていますか」という質問に対して、全回答者の97%が、クーポンを活用している。
クーポン種別でみると、「アプリ」クーポン(67%)が最も使用されており、「紙」(41%)、「LINE」(23%)がこれに続いている。
さらに、「アプリ」「LINE」または「ホームページ」クーポンを1種類以上利用していると回答した回答者は全体の78%に達した。
「スーパーが提供するサービスやシステム」の利用について質問したところ、全回答者の66%が、利用していることがわかった。
最も利用されているサービスは「アプリ」(28%)で、これに続いて「会員システム」(14%)、「LINE公式アカウント」(13%)がランクインした。
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