日本マクドナルド 決算/1~3月増収増益、メニュー戦略・人材育成など強化
2024年05月16日 17:33 / 決算
日本マクドナルドホールディングスが5月14日に発表した2024年12月期第1四半期決算によると、売上高1013億6900万円(前年同期比10.1%増)、営業利益112億5700万円(34.4%増)、経常利益115億6800万円(33.6%増)、親会社に帰属する当期利益67億3100万円(27.4%増)となった。
第1四半期は、店舗の衛生管理の徹底、QSCと利便性の向上を通じて顧客の店舗体験の向上に努めたことに加え、メニュー戦略やマーケティング活動、人材の採用と育成への投資などを強化した。
事業環境としては円安や原材料価格の高止まり、エネルギーコストや人件費、物流費の上昇などが続く中、全国の店舗の7割を超える約2100店舗を運営するフランチャイズオーナーや、サプライヤーも含め、ビジネスを健全に継続するために、一部商品の店頭価格を改定している。
これらの活動の結果、既存店売上高は2015年第4四半期から2024年第1四半期まで34四半期連続でプラスとなり、売上高も対前年同期比で増加した。
売上高増加の効果やグローバル規模の原材料調達などの取り組みに加え、2023年第1四半期で非常に高騰していた材料費や水道光熱費などが相対的に減少したことで、営業利益は対前年同期比で増加している。
新規出店14店舗、閉店18店舗となり、店舗数は2978店舗。キャパシティの増強についても、製造能力を強化したキッチンシステム、商品の受け渡し口を増強した店舗の導入を適宜進めている。経営資源を効果的に活用するために、新規出店と改装、リビルドへの投資配分を柔軟に行いながら、顧客の満足度と業績を向上させるための最適な店舗ポートフォリオを構築していく。
2024年3月末時点で、デリバリー実施店舗数はそれぞれMDS1024店舗、Uber Eats1982店舗、出前館1967店舗を合わせて、合計で全国2240店舗となる。
ドライブスルーについては、キャパシティの増強に加え、「モバイルオーダー」で注文した商品を車に乗ったまま店舗の駐車場で受け取れるサービス「パーク&ゴー」を導入。2024年3月末時点で全国の1175店舗で展開している。「ドライブスルー モバイルオーダー」も、全国のドライブスルー店舗(一部店舗を除く)で利用可能だ。
通期は、売上高4060億円(6.3%増)、営業利益455億円(11.3%増)、経常利益445億円(9.2%増)、親会社に帰属する当期利益270億円(7.3%増)を見込んでいる。
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