東京地区百貨店/5月売上は33カ月連続プラスの17.3%増
2024年06月24日 16:26 / 月次
日本百貨店協会が6月24日に発表した5月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1414億円(前年同月比17.3%増)で、33カ月連続のプラスとなった。
<5月の実績>
実数 | 前年同月比 | |
売上高総額 | 1414億円 | 17.3%増 |
総店舗面積 | 74万2613m2 | 1.8%増 |
総従業員数 | 1万3355人 | 4.8%減 |
5月の東京地区は、売上高(17.3%増)、入店客数(2.8%増)共に前年実績を上回った。インバウンドが好調を維持し売上全体を牽引した他、各社企画のイベントや物産催事も寄与した。2019年比でも15.5%増と二桁増となった。
商品別では主要5品目のうち食料品を除く4品目で前年をクリアした。衣料品は15.2%増で気温上昇に伴い、ブラウスやカットソーなど初夏物が好調に推移した他、Tシャツをはじめ夏物も本格的に動く。服飾雑貨では、GWのお出かけ需要や母の日需要から帽子、サングラスといった季節商材が好調に推移した。
身のまわり品は37.6%増で、ラグジュアリーブランドが、価格改訂前の駆け込み需要もあって引き続き高伸した。外出の増加から、晴雨兼用傘やカジュアルシューズ、スニーカー、サンダルが好調に推移した他、スーツケースなどトラベルバッグも国内外共に好調だった。
雑貨は30.1%増で、美術・宝飾・貴金属が、インバウンドと一部ブランド値上げ前の駆け込み需要で43.4%増と、先月より19.1ポイントアップの大幅に伸長した。2019年比でも101.4%増となった。化粧品はUV関連商品を中心に、国内外のブランド共に好調に推移した。
食料品は2.0%減で、昨年のコロナ5類移行による需要高の反動と物価上昇の影響から、生鮮食品、惣菜は前年割れだが、菓子は国内外の手土産需要や母の日ギフト需要もありプラスを維持した。酒類もインバウンドの手土産として好評で伸長した。
6月16日時点では、5月に続き、インバウンドの好調継続により、前年比21.0%増で推移している。2019年比では24.5%増とコロナ禍前を大きく上回る伸び幅となっている。
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