アルビス 決算/4~12月営業利益10.8%減、賃金増など人的資本への投資が影響
2025年01月31日 16:26 / 決算
アルビスが1月31日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、営業収益740億6900万円(前年同期比0.3%増)、営業利益16億4000万円(10.8%減)、経常利益20億6000万円(9.1%減)、親会社に帰属する当期利益13億1300万円(10.4%減)となった。
売上面では、建替えに伴う一時閉店や改装に伴う休業の影響があったものの、前期新店(1店舗)の通期化や既存店舗の増収(1.3%増)もあり、営業収益が増収となった。
利益面では、高利益商品であるPB商品などの販売拡大とプロセスセンターの原価改善により、売上総利益率が改善(0.7%増)したものの、賃金増など人的資本への積極的な投資の影響を受け、減益となっている。
店舗面では、運営の標準化により顧客満足度の向上を図るとともに、最新MDを基調とした店舗改装を順次実行してきた。
2024年7月に「高木店」「森田店」(福井県福井市)、8月に「小松幸町店」(石川県小松市)を改装、10月には「呉羽東店」(富山県富山市)を全面改装し、「婦中速星店」(富山県富山市)を建替えオープンしている。
新店については、2025年3月に岐阜県本巣郡で中京エリア4店舗目となる「北方店」を出店する予定だ。
2024年8月に開始した「アルビスプラム友の会」は、毎週木曜日に65歳以上の顧客を対象とした10%割引サービスにより、シニア層に対する生活支援策を展開している。同サービスの会員数は12月末で約8万人に達した。
10月より石川県金沢市で新たに物流センターを稼働している。従来の物流に係る車両台数を15%削減するなど、持続可能な物流体制の確立と物流コストの低減に努めているという。
また、買物支援と地域の見守りに取り組む「移動スーパー」は、2024年12月末現在24台で運行している。
通期は、営業収益994億2900万円(1.7%増)、営業利益22億600万円(3.0%増)、経常利益27億円(1.1%増)、親会社に帰属する当期利益17億400万円(10.3%増)を見込んでいる。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。