牛丼3社業績ランキング/すき家増益、松屋・吉野家は人件費増で減益
2025年05月23日 10:30 / 決算
すき家、松屋、吉野家の牛丼3ブランドの2・3月期決算が出そろった(松屋のみ、とんかつなど牛丼以外の業態含む)。
インバウンドの増加など外食需要の回復から、3ブランドそろって増収となっている。
一方、利益面をみると、すき家は増益を確保したが、吉野家、松屋は原材料価格高騰、人件費増などコストアップ分を吸収しきれず減益を計上している。
ゼンショーホールディングスが5月13日に発表した2025年3月期決算によると、「グローバルすき家」の売上高は2957億5700万円(前期比11.5%増)、営業利益は、245億800万円(32.4%増)となった。
既存店売上高は9.8%増。
2025年3月末までに97店舗出店、108店舗閉店し、2621店舗(国内1969店舗、海外652店舗)となっている。
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松屋フーズホールディングスが5月12日に発表した2025年3月期決算によると、売上高1542億2300万円(20.9%増)、営業利益44億600万円(17.2%減)、経常利益51億4900万円(13.9%減)、親会社に帰属する当期利益21億8500万円(25.0%減)となった。
既存店売上高が前期比15.3%増と好調に推移。前年度以降の新規出店等による売り上げ増加分が寄与した。
牛めし業態は80店舗出店、9店舗を閉店。2025年3月末で1106店舗となっている。
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吉野家ホールディングスが4月10日に発表した2025年2月期決算によると、吉野家事業の売上高は1378億400万円(9.0%増)、セグメント利益は77億9000万円(3.0%減)となった。
吉野家は、2022年9月以降連続31カ月連続で既存店売上高が前年越えを継続。2025年2月期の既存店売上高は7.5%増だった。
しかし、人材の確保と定着を目的とした先行的な賃上げや店舗の時給改定など、人件費を中心としたコスト増の影響により、減益を計上している。
52店舗を出店し、22店舗を閉店。2025年2月末で1259店舗となっている。
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