イオン九州 決算/3~5月営業利益21.0%減、新規出店費用・人件費増が響く

2025年07月11日 16:14 / 決算

イオン九州が7月11日に発表した2026年2月期第1四半期決算によると、営業収益1319億200万円(前年同期比4.4%増)、営業利益5億5400万円(21.0%減)、経常利益5億7900万円(33.8%減)、親会社に帰属する当期利益5億1400万円(3.9%減)となった。

イオン九州

既存店の売上高は前年同期比4.7%増と伸長した。

4月、5月の気温が低く推移したことに加え、食料品を中心とした物価高騰が家計を圧迫するなかで価格対応が遅れた衣料品の売り上げが伸び悩んだ。

一方で、食料品は、「しあわせプラス(応援価格)」をはじめとする生活応援施策の品目数拡大、取引先と連携したオリジナル商品の展開、「トップバリュベストプライス」の展開強化、値ごろ感を重視した訴求の強化、名物催事企画に取り組んだ。

既存店の食料品売り上げは前年同期比6.4%増。また、販売促進面では、イオングループの公式トータルアプリ「iAEON」の新規会員獲得、アプリクーポン企画などの販促施策強化により需要喚起に努めた。

営業総利益は、物価高騰の中で戦略的に生活応援施策を強化した食料品の売り上げが大きく伸長したことで相乗積影響により売り上げ総利益率は前年同期に比べ0.1ポイント低下したが、売上高が伸長したことで売上総利益は前年同期比104.0%となった。

また、ショッピングセンター(SC)全体の集客に努め、その他の営業収入が2.3%増となったことで、営業総利益は3.7%増だった。

販売費および一般管理費は、当初計画に基づき新規出店、GMS3店舗の大型活性化など今後の成長に向けた先行投資に加え、3年連続となる大幅な賃上げ実施、iAEONアプリの新規会員獲得、利用拡大を図るための販促施策強化などにより4.2%増となっている。

店舗面では、重点出店エリアと位置付けている福岡県内に「ウエルシアプラス」3店舗、「マックスバリュエクスプレス」1店舗を出店した。

そのほか、福岡市中央区に4月に開業した他社の商業施設内に「オーガニック」「ナチュラル」「ヘルス&ウェルネス」「サステナビリティ」をコンセプトにした新たなショップ「b!olala(ビオララ)」を出店、あわせて5店舗をオープンしている。

一方、今後の成長に向けた業態転換に伴う一時的な閉鎖として1店舗を閉鎖したことにより、5月末時点における店舗数は344店舗となっている。

通期は、営業収益5510億円(3.6%増)、営業利益106億円(0.6%増)、経常利益101億円(8.4%減)、親会社に帰属する当期利益53億円(12.2%減)を見込んでいる。

イオン九州 決算/2月期増収増益、食料品など好調で売上高初の5000億円突破

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