コーナン商事 決算/3~8月営業利益7.6%減、販管費増加・防災用品特需の反動などで
2025年10月09日 17:13 / 決算
コーナン商事が10月9日に発表した2026年2月期第2四半期(中間期)決算によると、営業収益2650億4900万円(前年同期比3.3%増)、営業利益147億200万円(7.6%減)、経常利益137億3000万円(10.8%減)、親会社に帰属する当期利益87億2600万円(5.4%減)となった。
売上高は、PRO商材および夏物季節品や日用品などが中心に売上を伸ばし増収となった。一方、営業利益は、売上総利益の伸長に対し、新店増加による販管費の増加が上回り減益となっている。
既存店では、夏物季節品や日用品、食品などの売上が伸長したものの、前年8月の防災用品特需の反動をカバーできなかった。
グループ全体で18店舗の出店および2店舗の閉店を実施したことで、中間連結会計期間末のグループ店舗数は652店舗となった。ドミナント戦略を推進し、フォーマットの小型化(300-500坪)によりコストを抑え、都市部への出店を強化している。
販売面では、「時短」「軽量化」「安全」重視、法令対応(熱中症対策義務化etc)の商品を積極的に導入した。
PB商品の開発数は前年比9%増。季節品(履物・衣料・ペット・インテリア etc)に注力し、パッケージ変更や、顧客からの要望に応じた改良を推進している。
食品戦略では、店舗集客および坪売上UPを目的として、食品売場を強化。主に品種を拡大した。
設備投資実績は約98億円(年間計画に対する進捗は43.9%)。このうち約85%は新規出店や既存店の改装など店舗関連、約15%は物流やシステムなどに充てた。
通期は、営業収益5236億円(4.4%増)、営業利益256億円(2.4%増)、経常利益240億円(3.0%増)、親会社に帰属する当期利益145億円(2.0%増)を見込んでいる。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。