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高島屋/3~5月はインバウンド需要増大で増収増益

2018年06月25日 13:10 / 決算

高島屋が6月25日に発表した2019年2月期第1四半期決算は、売上高2198億2500万円(前年同期比1.9%増)、営業利益85億5200万円(5.7%増)、経常利益99億6800万円(14.7%増)、当期利益58億4500万円(13.4%増)となった。

<日本橋髙島屋>
日本橋髙島屋

百貨店業での営業収益は1921億1100万円(2.4%増)、営業利益は39億6300万円(34.4%増)となった。

底堅い個人消費やインバウンド需要の増大により、高額品や雑貨等が好調に推移し、増収となった。

店舗施策では、3月に日本橋髙島屋S.C.東館「ポケモンセンタートウキョーDX&ポケモンカフェ」がオープンしたことにより、日本橋店への入店客数が増加したとともに、子ども連れのニューファミリー層の取り込みにもつながった。

4月には、泉北高速鉄道泉ケ丘駅(大阪府堺市南区)のリニューアル完成にあわせ、改札前コンコースに駅ナカ新店舗「エキ・タカ泉ケ丘タカシマヤ」を開業した。通勤・通学途中や近隣住民が毎日、利用できる店舗を目指し、泉北店とあわせてお客の生活シーンに即したニーズに対応する。

商品施策では、百貨店の強みである自主編集売場の強化により館の魅力の最大化に努めた。

3月には、新世代ビジネスマンに向けた「サイズのためのオーダーから、個性を楽しむオーダー」を目指した紳士服オーダー売場「タカシマヤスタイルオーダーサロン」を、昨年の大阪店に続き、京都店と新宿店にもオープンした。

昨年10月に新宿店にオープンした百貨店初となるロボット常設売場「ロボティクススタジオ」では、売場面積を約2倍に拡大することにより、ロボットやIOT製品の品ぞろえを強化した。ロボットと人が共生する新たな暮らしの提案を通じて、新たな顧客層の獲得を目指す。

好調が続くインバウンド需要への対応では、モバイル決済の拡充や、中小型店の店内放送を多言語化するなど、快適な買い物環境の整備に努めてきた結果、売上・件数ともに前年から大きく伸長した。

今年度後半には、さまざまな決済手段に対応しお客様の利便性を高めるべく、POSシステムを刷新する予定だ。

「髙島屋免税店SHILLA&ANA」も新宿店との相乗効果の発揮により、昨年4月の開業以来順調に売上高を伸ばした。

通期は売上高9190億円(1.2%増)、営業利益300億円(15.1%減)、経常利益335億円(13.2%減)、当期利益185億円(21.8%減)の見通し。

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