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イオン北海道/食品・EC好調で3~11月増収増益

2021年01月13日 11:10 / 決算

イオン北海道が1月13日に発表した2021年2月期第3四半期決算によると、売上高2342億5900万円(前年同期比72.3%増)、営業利益53億3700万円(15.1%増)、経常利益52億9200万円(14.7%増)、四半期純利益36億7900万円(22.2%増)となった。

同社は、2020年3月1日マックスバリュ北海道と経営統合し新生イオン北海道としてスタート。全体の売上高は経営統合に加え新しい生活様式に対応した商品、サービスの提供を行った結果、大きく伸びた。

食品部門の売上高は、新型コロナウイルス感染拡大により帰省やレジャーなどのニーズが減少した一方、在宅需要の高まりにより内食関連商品が好調に推移し、120.5%増(旧マックスバリュ北海道店舗含む既存店前年同期比2.8%増)と伸長した。

住居余暇部門、衣料部門は防疫商品やイエナカ需要に応える提案を行い、住居余暇部門は13.4%増(旧マックスバリュ北海道店舗含む既存店前年同期比1.1%減)と伸長した一方、衣料部門は降雪の遅れや外出自粛の影響により防寒衣料が苦戦し、20.8%減(旧マックスバリュ北海道店舗含む既存店前年同期比21.1%減)となっている。

営業総利益は、経営統合に加え売上構成比が高い食品の売上が好調だったこともあり、728億4100万円(前年同期比41.9%増)。販売費及び一般管理費は、経営統合により増加したものの不要不急の出張抑制、販促計画、店舗活性化計画の見直しなどを実施したことと、統合シナジーにより電気代の削減や共通部門の合理化を行い、前年同期比44.6%増。その結果営業利益、経常利益、当期利益ともに増益を計上している。

商品に関する取り組みでは、食のSPA化を推進するため設置した「食品商品開発部」による産地開発、商品開発に取り組み、「真ほっけ焼きほぐし」「道南レッドコロッケ」など地域ならではの商品を第3四半期会計期間で約250品目、累計約650品目開発し、売上高の伸長に貢献した。

販売に関する取り組みでは、インターネット販売事業やアプリ会員獲得に向けた取り組みに注力。インターネット販売事業は、9月より自宅からネットで注文し自宅へ配送する「イオンのCosmetics」を新たに開設し、資生堂やカネボウなど約1500品目取り揃えた。

また、「イオンのおもちゃ」のWEB専用サイトを期間限定で新たに開設し、最大約170種類品揃えした。コロナ禍におけるネットスーパーの需要の高まりもあり、インターネット販売事業の売上高前年同期比は47.0%増と大きく伸長している。

通期は、売上高3200億円(72.1%増)、営業利益85億円(4.9%増)、経常利益85億円(5.8%増)、四半期純利益53億円(36.8%増)を見込んでいる。

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