ウエルシアHD 決算/2月期営業利益5.3%減、コロナ関連需要の反動が影響
2024年04月08日 15:56 / 決算
- 関連キーワード
- PB(プライベートブランド)
- ウエルシア
- ドラッグストア
ウエルシアホールディングスが4月8日に発表した2024年2月期決算によると、売上高1兆2173億3900万円(前年同期比6.4%増)、営業利益432億3100万円(5.3%減)、経常利益477億5600万円(8.4%減)、親会社に帰属する当期利益264億5100万円(2.1%減)となった。
調剤、PB販売は好調だったが、検査キットほかコロナ関連需要の反動減の影響を大きく受け、増収減益を計上している。また、コロナ検査薬など反動減は約110億円程度の影響とみている。なお、当期純利益は、賃上げ促進税制により税額控除を適用している。
同日行われた決算会見で、池野隆光会長は「2024年2月期は、コロナの反動減以外にも、たばこの販売をやめたこと、TポイントからWAONポイントに販促サービスを切り替えたことが影響した。しかし、今後の当社を考えた際に必要な施策だった」と説明した。
プライベートブランド(以下:PB)の売上高は、前期比で12%増と成長している。高付加価値PB「からだ・くらしWelcia」は2024年2月末277SKU(23年2月期末162SKU)と増加した。
トップバリュなども含めるとPBの売上構成比は8.4%となった。2025年2月期は9.2%まで成長することを目指す。
2021年7月よりスタートしたウエルシアメンバーは約1070万人、ウエルシアメンバーWAON POINTカード登録者は約750万人に伸びている。
また、調剤事業は、デジタル化の推進などにより、対物業務から対人業務へのシフトに取り組んだ。
対人業務として強化していた、在宅訪問実施店舗数は、1172店舗(在宅売り上げ約66億円)まで増加している。
さらに、2024年2月末時点、ほぼ全店で電子処方箋受付可能にした。電子薬歴活用による作業効率化も進めている。
店舗面では、2024年2月期は102店舗出店、40店舗閉店、2024年2月期末現在でグループ全体は2825店舗だった。
次期は、売上高1兆2870億円(5.7%増)、営業利益470億円(8.7%増)、経常利益510億円(6.8%増)、親会社に帰属する当期利益270億円(2.1%増)を見込んでいる。
なお、2月28日発表されたツルハホールディングスとの経営統合について、松本忠久社長は「現段階では独禁法上の問題もあり、詳しくは申し上げられないが、日用雑貨に強いツルハHD、調剤併設の強みを持つ当社と、強みが違うことによるシナジー効果に期待している。また、グローバルで成長していくドラッグストアを目指し、連携を深めていく」と話した。
■ウエルシアHDの関連記事
ウエルシア/顧客の要望でPB初の冷凍食品、肉餃子と炒飯を発売
決算 最新記事
一覧最新ニュース
一覧-
- 賃上げ2024/ゲンキー正社員平均5%アップ
- 04月26日
-
- 大戸屋/「そよら横浜高田」に新店舗オープン
- 04月26日
-
- イオン九州/長崎県の医療介護施設に無人店舗5/1オープン
- 04月26日
-
- 吉野家HD/ラーメン店向けめん・スープ製造の宝産業を買収
- 04月26日
-
- 西武グループ、野村不動産/「軽井沢千ヶ滝地区」を共同開発
- 04月26日
-
- ニトリ/中国95店舗目「福州倉山愛琴海店」オープン
- 04月26日
-
- SHEIN/キャッシュレス決済「PayPay」導入
- 04月26日