フジ 決算/3~8月営業利益14.6%減、原材料高などでコスト負担増加

2024年10月07日 16:01 / 決算

フジが10月7日に発表した2025年2月期第2四半期(中間期)決算によると、営業収益4016億9800万円(前年同期比0.7%増)、営業利益51億6800万円(14.6%減)、経常利益60億7600万円(12.7%減)、親会社に帰属する当期利益25億2500万円(37.7%減)となった。

物価高による顧客の生活防衛意識の高まり、業態を超えた販売競争の激化、原材料高などあらゆる費用の上昇に伴うコスト負担の増加などへの対応が経営課題と認識しているという。

スーパーマーケット業態は、二極化する消費に対応し価格訴求と価値訴求を図った。「3つのお得」(全力プライス、毎日が安い、55プラスポイント)など安さの訴求、価値訴求では「地元、健康、美容、贅沢、環境」などをテーマとした付加価値の提供に取り組んでいる。

52週マーチャンダイジングの実践による販売力強化、「売場の基本5原則」(フレンドリーサービス、クリンリネス、品切れのない売場、鮮度と味の追求、食事の提案)の実践を通じた、マネジメント力の向上や強い組織づくりを進め、店舗運営力強化に注力した。

既存店の活性化では、3月にFG松山(愛媛県松山市)、M三加茂店(徳島県三好郡)、4月にMV三木北店(兵庫県三木市)、MV小郡南店(山口県山口市)、FG広島(広島市中区)、FG丸亀(香川県丸亀市)、5月にMV平生東店(山口県熊毛郡)、M白島店(広島市中区)、6月にFG宇部(山口県宇部市)、7月にF見奈良店(愛媛県東温市)、MVグランドイオンタウン姫路店(兵庫県姫路市)、MV桜が丘店(岡山県赤磐市)の12店舗を実施している。

新店は3月にMV塩冶店(島根県出雲市)を出店、4月にはMVイオンタウン防府店(山口県防府市)をディスカウントストアからスーパーマーケットに業態転換。結果、売上高は2.0%増となった。

ディスカウントストア業態は、圧倒的な安さの実現に向け、プライベートブランド(トップバリュベストプライス、DS専用プライベートブランド)の販売を強化、一括仕入れによるコスト引き下げなど、EDLP(エブリデイ・ロー・プライス)を推進している。

既存店の活性化では、3月にB防府店(山口県防府市)、7月にB美祢店(山口県美祢市)の2店舗を実施した一方、4月にB防府東店(山口県防府市)を閉店。結果、売上高は1.1%減となった。

ノンストアの取り組みは、移動スーパーの販路を拡大。6月にはMパワーシティ善通寺店(香川県善通寺市)で新たに運行を開始した。83店舗、車両台数132台、709ルート、立ち寄り拠点8200カ所で展開している。結果、売上高は18.8%増となった。

通期は、営業収益8100億円(1.1%増)、営業利益155億円(2.6%増)、経常利益177億円(1.9%増)、親会社に帰属する当期利益80億円(7.6%増)を見込んでいる。

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