良品計画 決算/9~2月増収増益、中間期で過去最高を更新

2025年04月11日 17:50 / 決算

良品計画が4月11日に発表した2025年8月期第2四半期(中間期)決算によると、営業収益3820億2300万円(前年同期比19.4%増)、営業利益361億500万円(49.8%増)、経常利益345億8700万円(43.1%増)、親会社に帰属する当期利益254億8200万円(61.6%増)となった。

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営業収益と利益ともに大幅な増収増益で、中間期ベースでいずれも過去最高を更新した。

営業収益は、国内外での新規出店に伴う店舗数の増加に加え、売上が順調に推移したことで増収。

生産体制の内製化による原価低減、海外における値下げ率の改善、為替の影響で営業総利益率の改善が進んだほか、販管費率も低下したことで、営業利益率は9.5%になった。

無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内外計1368店舗。国内は郊外の生活圏を中心に33店舗出店、5店舗閉鎖し、651店舗。海外は中国大陸、台湾、タイ、ベトナム、マレーシアなどに45店舗を出店、10店舗を閉鎖し、717店舗となった。

「国内事業」の営業収益は2259億8600万円(22.2%増)、セグメント利益は240億8000万円(42.2%増)。

営業収益は、スキンケアや日用消耗品など商品力の強化を軸に、SNSや自社アプリ「MUJI passport」などを通じた継続的なマーケティング活動、さらに店舗運営や在庫管理などのオペレーション力向上が寄与し増収。

既存店売上高は2024年2月以降、1年以上プラス基調が継続。

売上の伸長に伴い、人件費や借地借家料、運搬・配送費などの経費率の改善が進み、営業利益は増益となった。

「東アジア事業」の営業収益は1103億4100万円(15.1%増)、セグメント利益は213億6600万円(31.7%増)と、為替影響も加わって増収増益を確保。

中国大陸はオンライン販売がけん引したほか、店舗の売上も堅調に推移して増収増益に。

台湾、香港も増収増益。韓国は、既存店売上が伸長した一方、物流センター移管に伴う経費増や為替影響により増収減益となった。

「東南アジア・オセアニア事業」の営業収益は244億6700万円(28.8%増)、セグメント利益は33億100万円(33.5%増)と、増収増益となった。

タイ、ベトナム、マレーシアなどへの出店を強化したことで売上が伸長し、出店経費や人員強化に伴う経費増を吸収した。為替による押し上げ影響も加わった。

「欧米事業」の営業収益は212億2800万円(5.7%増)、セグメント利益は36億3400万円(55.1%増)だった。

北米では、十分な在庫確保により冬物衣服を中心に売上が伸長し増収増益に。カナダの不採算店舗の閉鎖も利益改善に貢献。

欧州では、前期に事業再編を実施し不採算店舗の整理を進めたほか、オペレーションも改善したことで、増収増益となった。

同社は、中間期累計業績が想定を上回る着地となったほか、3月の国内売上が好調な出足となったことを踏まえ、2025年8月期の営業収益と利益を上方修正した。

その結果、通期の営業収益は160億円増えて7700億円(16.4%増)、営業利益は30億円増えて670億円(19.4%増)、経常利益は20億円増えて640億円(14.7%増)、親会社に帰属する当期利益は15億円増えて455億円(9.5%増)を見込んでいる。

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