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ゼンショー/メニュー改編、QSC追求などで売上高9.8%増

2009年05月15日 / 決算

ゼンショーが5月13日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は3101億8000万円(前年同期比9.8%増)、営業利益77億8600万円(49.0%減)、経常利益61億7500万円(56.5%減)、当期利益24億7300万円(52.4%減)となった。

店舗状況は、405店舗を出店し46店舗を退店した他、華屋与兵衛の新規連結による169店舗の増加があったため3648店舗となった。

カテゴリー別の状況は、牛丼カテゴリーの期末店舗数は294店舗の出店と5店舗の退店、グループ内の他業態からの転換を1店舗行い1625店舗となった。内訳はすき家1203店舗、なか卯422店舗(フランチャイズ58店舗を含む)。すき家では、品質管理とサービスの強化を推進し、ブランド力の向上に努めた。また昨年4月に1000店舗を突破し、多くの来店客に利用されるような店舗体制を構築した。

なか卯が経営する親子丼・京風うどんの「なか卯」は、新規出店で業容の拡大を図りつつ、季節限定商品の投入や既存商品のブラッシュアップによる商品力の強化と店舗販促の実施で業績向上に努めた。8月には漫画のキャラクターを採用しすき家となか卯でイベントを開催。牛丼カテゴリーの売上高は1171億2100万円となった。

ファミリーレストランカテゴリーの店舗数は74店舗の出店と13店舗の退店で、グループ内の他業態からの転換を15店舗、グループ内の他業態への転換を8店舗行った他、華屋与兵衛の新規連結による169店舗の増加があり1477店舗となった。また、サンデーサン業態からココス業態への業態転換を25店舗で行った。主な内訳は、ココスジャパン連結552店舗(ライセンシー83店舗を含む)、ビッグボーイジャパン296店舗、サンデーサン252店舗、カタリーナ・レストラン・グループ194店舗(フランチャイズ22店舗を含む)、華屋与兵衛171店舗など。

ココスジャパンが経営するファミリーレストラン「ココス」は、店舗従業員の教育の強化によるサービス水準の向上など、クオリティ・サービス・クリンリネス(QSC)の向上に注力したが、既存店前年比は厳しい状況が継続。ビッグボーイジャパンが経営する手ごねハンバーグ・サラダバーの「ビッグボーイ」、「ミルキーウェイ」、「ヴィクトリアステーション」は、主力の大俵ハンバーグのブラッシュアップと、サラダバーの鮮度向上に努めた。

サンデーサンが経営する「ジョリーパスタ」などでは、主力のジョリーパスタのブランド強化を図るため、季節の食材を取り入れたメニューの導入や自社工場内でのソース改良などの商品力向上を推進した。

カタリーナ・レストラン・グループが米国で経営するファミリーダイニングの「ココス」、「キャローズ」は、既存店売上高の厳しくなっているが、て生産性の改善とQSC水準の向上に取組んだ。ファミリーレストランカテゴリーの売上高は1399億1200万円。また、昨年10月に東京都・神奈川県などに「華屋与兵衛」169店舗、「華の家」2店舗(2008年9月末現在)を展開する華屋与兵衛株式の過半数を取得し、第3四半期より連結対象とした。

ファストフードカテゴリーの店舗数は、28店舗の出店と18店舗の退店、グループ内の他業態への転換を5店舗行い309店舗となった。内訳は、大和フーヅ101店舗、日本ウェンディーズ72店舗、GMフーズ109店舗、はま寿司27店舗。ファストフードカテゴリーの売上高は242億9300万円だった。

焼肉カテゴリーの店舗数は、3店舗の出店と2店舗の退店、グループ内の他業態からの転換を3店舗、グループ内の他業態への転換を8店舗行い96店舗となった。内訳は、ぎゅあん60店舗、宝島36店舗。焼肉カテゴリーの売上高は110億7900万円となった。

来期は、食材調達から製造、物流、店舗での販売まで一貫して設計・運営を行うマス・マーチャンダイジング・システムによる商品クオリティの向上とコスト改善を継続し、売上高3469億2700万円(11.8%増)、営業利益115億1200万円(47.8%増)、経常利益30億7800万円(45.7%増)、当期利益26億8300万円(8.5%増)の見通し。

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