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東洋水産/魚介類、冷凍食品が冷蔵庫の穴埋め増収、売上高1602億円

2008年10月30日 / 決算

東洋水産が10月30日に発表した2009年3月期中間期決算によると、売上高は1602億2300万円(前期比2.4%増)、営業利益130億200万円(42.9%増)、経常利益139億4800万円(21.6%増)、当期利益79億100万円(43.2%増)の増収増益となった。

部門別の概況では、魚介類部門でサケマス・魚卵などで海外有力会社と協働し原料の安定確保、自社グループ工場を中心とした徹底した品質管理下の製造などに取り組んだ。この結果売上高は207億円、営業利益は6億1200万円を確保した。

加工食品部門は、主力商品の和風麺で30周年企画商品の発売、プレゼントキャンペーンなどを実施したが、値上げが響きカップ麺全体では微減を記録。袋麺も同様に前年割れとなった。生麺事業は、新製品・リニューアル品の寄与と、主力商品の好調な推移で前年を上回った。

冷凍食品事業は、中国産冷凍餃子問題の影響で家庭用が微減となった一方、業務用冷凍麺・冷凍野菜は順調に推移し、家庭用の穴を埋め増収。米飯事業は無菌米飯・レトルト米飯ともに好調に推移した。また、魚肉ハムソーセージ類、調味料類の売上も家庭内調理の増加で順調に推移した

冷蔵庫部門は、中国産輸入品などの不振が影響し、取扱量が前年を下回った。産地型冷蔵庫の水産物取扱いも苦戦し営業活動を強化したが、代替貨物の集荷受注が減少したため保管料収入が減少。売上高は70億6400万円、営業利益は3億7900万円となった。輸入牛肉・輸入加工食品の販売、不動産賃貸などのその他事業は輸入牛肉需要減退の影響を受け、売上高は11億6500万円、営業利益3億5900万円に終わった。

通期は特に予測値に修正はなく、売上高3250億円(3.3%増)、営業利益220億円(8.8%増)、経常利益240億円(6.1%増)、当期利益135億円(18.6%増)と引き続き好調に推移する見込み。

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