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タイトー/年間1200件の商品開発管理「SmartDB」でデジタル化

2021年06月24日 14:10 / IT・システム

ドリーム・アーツは6月22日、タイトーが、大企業向け業務デジタル化クラウド「SmartDB(スマートデービー)」の利用を開始したと発表した。

「SmartDB」は、大企業向け業務デジタル化クラウド。現場個別の業務から全社共通業務まで、ノーコード・ローコードでだれもがクイックにデジタル化できる。複雑な業務プロセスに対応するワークフロー機能、データ蓄積に加え、ダイナミックで緻密なビュー制御をもつWebデータベース機能を備え、大企業に必要なきめ細やかな権限設定、高度なセキュリティ要件にも対応している。

<SmartDBで業務情報を連携>
SmartDBで業務情報を連携

三菱UFJ銀行、大和ハウス工業、立命館大学など、大企業を中心に50万人以上が利用中。サービス基盤として日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を採用し、利用規模の変化、コンテンツの増加にも柔軟に対応できる環境を実現している。

今回、タイトーは、2021年4月1日よりマーチャンダイジング事業本部(以下、MD事業本部)内の新商品開発をはじめとした商品管理業務にて、関連する複数の部署で「SmartDB」を利用開始している。

商品情報(商品マスタ)を業務の起点とし、関連する業務情報を連携させることで、商品に関わる周辺業務の情報を一元管理できるようになった。

年間約1200件もの新商品開発をExcelや紙で管理

タイトーは、アミューズメント施設の企画・運営や、顧客が思わず笑顔になるようなキャラクターグッズの開発・生産・販売を行っている。

MD事業本部においては、アミューズメント施設の運営によって得たさまざまな情報をもとに、アミューズメント施設向けプライズ(景品)の開発・生産・販売までをトータルに手掛けており、その対象となる商品は年間約1200件にも上る。

MD事業本部では、これらの商品の企画・開発・生産・販売の工程で発生するあらゆる業務を紙とExcelを中心に実施しており、多くの課題が発生していた。各業務に共通する商品情報(商品マスタ)は、1つのExcelファイルで商品名、商品コード、カテゴリ、単価など100項目ほどを管理し、それぞれの項目を各工程で関わる複数部署が更新していた。

その結果、ファイル容量が肥大化し動作が遅くなったり、必要な情報をすぐに確認できなかったりすることで、作業効率の低下を招いていた。また、各工程や担当者ごとに利用しているExcelへの転記作業、マージ作業が業務負担になっていたほか、マクロを組んでもすべてをチェックしきれず目視での確認を行う必要があった。

MD事業本部としては、業務における継続的改善の必要性は感じていたが、関連情報がデータベース化されていないことから改善につなげることが難しい環境だった。これらの課題を解決することで業務効率化を実現するとともに、継続的な業務改善を行うための業務のデータベース化を実現するため、業務デジタル化クラウド「SmartDB」の導入を開始した。

データの一元管理・分析の基盤にできるWEBデータベース機能、他アプリデータの参照やチェック機能で、入力漏れ・入力ミスを削減できることが、業務の自動化と標準化を実現するワークフロー機能が選定の際の決め手となったという。

<業務連携例(商品マスタから関連業務を開始、相互にリンク)>
業務連携例

「SmartDB」を導入することで、1つの商品の開発において発生する、企画、開発、生産管理、受注管理といった各業務を、商品情報(商品マスタ)を起点とした構成で実現できるようになっている。

「SmartDB」は、商品マスタに対して関連する業務情報を連携させる機能を使って、商品に関わる周辺業務の情報を一元管理することができる。

商品情報(商品マスタ)から関連業務を開始する際には、商品情報に基づいた諸情報が自動的に入力されるため、手動での転記作業が不要になるほか、入力内容のチェック機能により、記入漏れや記入ミスを確認する作業も不要になる。

データの一覧画面では、蓄積した情報から用途に合わせ検索・確認・出力ができることはもちろん、タスクの期日や期日に間に合ったのかなどの実績などの確認も一目で確認できるようになった。

ワークフロー機能により業務プロセスが明確になり、人が介在せずに業務を進めることも可能となっている。

今後は新商品開発後の関連業務であるプロモーション管理、生産スケジュール管理、納品スケジュール管理なども「SmartDB」で実現し、より幅広い業務の一元管理を実現。そのうえで、Webデータベース化で蓄積したデータを元に業務改善も検討している。社外の取引先とのやり取りにも「SmartDB」を利用する予定だ。

タイトー マーチャンダイジング事業本部 開発生産部 開発課 渡邊 朝哉氏は、「SmartDB」の導入について、「現場主導のボトムアップで課題解決に向け動き始めました。長年続けてきた運用を現場が変えることは大きな決断でしたが、Excel・紙での業務に限界を感じていたこと、事業規模拡大に伴ってその限界に対して危機感が強まったことをきっかけにデジタル化の必要性を確信しました。また、私自身、良い商品を開発するためにはコア業務以外の効率化・改善に取り組むべきだと課題感を抱いていたことも決断理由の一つです」。

「SmartDBで業務デジタル化を推進する上では、『業務をそのまま電子化するだけでなく、デジタル化ならではの業務のあり方にシフトする」ことを目標に進めています。ドリーム・アーツ社にも、この目標に向かって手厚く支援いただき、結果として、大きなトラブルなく利用開始できています。今は商品開発の一部の業務をデジタル化したに過ぎませんが、今後さらなる関連業務のデジタル化を進め、効率化できる業務の範囲を拡大していきます。ドリーム・アーツ社は、業務デジタル化後の業務改善に関するノウハウもお持ちなので、今後も継続的な業務改善活動に協力いただけることにも期待しています」とコメントしている。

■タイトー事例詳細はこちら
https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/news/information/in210622/

■SmartDBについて
https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/

■問い合わせ先
ドリーム・アーツ
取材地:東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー29階
協創パートナー推進本部 広報担当 橋本
TEL:03-5475-2502・080-5475-4450 
E-mail:pr@dreamarts.co.jp

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