JR東日本/生成AI活用「訪日外国人向け旅行計画支援サービス」実証実験

2024年08月02日 16:07 / IT・システム

JR東日本は7月29日~10月31日、生成AIを活用した「訪日外国人向け旅行計画支援サービス」の実証実験を行う。

Digital&Dataイノベーションセンター(DICe)が生成AIモデル「Gemini」を含むGoogleとGoogle Cloudの技術を活用して開発した旅行計画支援サービス「JR East Travel Concierge」を活用する。

JR East Travel Conciergeは、生成AIを活用したチャット形式の対話や、「スポット提案」「情報提供」「旅程生成」の3つの機能から、旅行中のお客のニーズに即した旅先の提案や旅程を生成するWebサービス。

<3つの機能>

日本で充実した旅行体験をしてもらうことを目的とした無料の旅行計画支援サービスで、生成AIを活用してチャット形式の対話からそのコンテキストをくみ取り、旅行者のニーズに即した旅先の提案や旅程を生成するWebアプリを提供する。会話を通じてユーザへ新たな日本の魅力との出会いを創出する。

スポット提案機能は、生成AIとのチャット形式の会話から、思い描いている日本での旅行に沿った魅力的なスポットを提案する。提案されたスポットに好みがなくても、対話を通じてより自分好みの提案へとブラッシュアップできる。情報提供機能は、日本特有のルールや日本の文化についてなど、ユーザの持つ日本での旅行への疑問や不安に回答する。旅程生成機能は、提案されたスポットの中から、行ってみたいスポットを含んだ旅行プランを生成できる。

<実証実験の概要>

旅マエや旅ナカの訪日外国人客をターゲットに、サービスを提供することを通じ、実証実験において有効性の検証を行う。

より多くの旅マエや旅ナカの訪日外国人客からのフィードバック収集やサービス価値の検証を図るため、Webや駅構内等で配布するサービス案内カードによりユーザを募る。旅マエや旅ナカにおける訪日外国人客のサービス利用状況や、サービスが提案するスポットや旅程に対する満足度をアンケートやログデータを通じて検証する。

利用客からは、サービスへの追加機能等の要望や、生成AIの回答に不正確や適切ではない内容があった場合には、それらをアンケートしてフィードバックを得る。サービスはアジャイル開発手法を用いて2024年2月から開発してきた。実証実験期間中もさまざまな改善点を収集し、今後のブラッシュアップにつなることを目指す。

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