ヨークマート/目標年商22億円、所沢に軽食専門店導入の新レイアウト店
2018年05月23日 20:48 / 店舗レポート
所沢花園店の取り組みとして、生鮮素材の良さをベースに、簡便性を打ち出す方針を打ち出した。素材の良さを訴求するため、青果部門の野菜、精肉部門の肉、鮮魚部門の魚を使用した惣菜コーナーを設けた。
大竹社長は、「人件費が高くて人の採用が難しい中で、手間がかかるが、自社の素材を使った惣菜を打ち出している。例えば、アジフライは今日入荷した魚を店内でさばいてアジフライにしているので、まったく味が違う。アスパラガスの肉巻きフライは、青果で売り込んでいる期間限定のアスパラとセブンプレミアムフレッシュの豚肉を使用した商品で、素材のPRにもなるような惣菜を作っていく」という。
ヨークベニマルにはない、ヨークマートオリジナルのコーナーとして、お魚屋さんのお惣菜コーナーとお肉屋さんのお惣菜コーナーを位置付けた。鮮魚の惣菜は鮮魚部門で作り、鮮魚部門の売上となるが、精肉の惣菜は惣菜部門で作り、売上は惣菜売上としている。
同業他社では、鮮魚部門の魚を使った寿司を導入する企業が増えているが、ヨークベニマルとヨークマートでは、寿司は惣菜部門に任せる方針だ。
大竹社長は、「寿司は、ご飯の問題があり、ネタの鮮度だけでなく、シャリの課題がある。鮮魚のカテゴリーキラーの寿司もシャリに課題があると考えており、寿司は惣菜部門でやりたい」と語る。
食品スーパーとして、生鮮素材の良さを訴求するため、店舗のメイン動線は青果から始まっている。入口には平台を配置し、売り込み商品を単品量販で訴求している。
入口壁面には、地元の農家30軒からJAを通じて集荷する地場野菜コーナーを設置。ヨークマートの仕入れ商品とは異なる、鮮度感や付加価値をもった商品もそろえることで、お客の選択肢を増やした。
青果部門の後方には、漬物、納豆、豆腐、こんにゃく、麺などの和日配コーナーを配置し、第2コーナーの鮮魚部門に続くレイアウトを採用した。
鮮魚部門では、おいしい「まぐろ」にこだわって品そろえし、まぐろをコーナー化したほか、その時に最も味の良い旬の魚介を組み合わせたお造りを豊富に用意した。
30代・40代の子育て世代に対応し、精肉部門を強化部門と位置付け、壁面30尺を精肉部門とした。競合店舗で支持が高い和牛の品ぞろえを強化した。
夏向けて需要が高まる焼肉に着目し、希少部位を含む和牛を部位の紹介ととも商品化した。家族向けの大容量パック商品もコーナー化して提供する。
青果部門、鮮魚部門、精肉部門に隣接する形で、キッチンサポートコーナーを設置。高齢者やファミリー層から支持が高いコーナーで、来店動機となるサービスの提供を目指す。
メニューと共に調味料も訴求することで、買上点数の向上も意図する。
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