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総合スーパー/5月既存店、ドンキ、ユニー、平和堂が増収、10社減収

2018年06月29日 13:25 / 月次

流通ニュースがまとめた主要総合スーパー13社の月次営業情報によると、既存店売上高は、ドン・キホーテ1.6%増、ユニー0.4%増、平和堂1.8%増となったが、残る10社は前年割れとなった。

イオンリテール3.4%減、イトーヨーカ堂2.9%減、イズミ2.8%減、イズミヤ8.4%減など苦戦した企業が増えた。

ゴールデンウイーク明けの天候不順のほか、前年の酒類の価格規制厳格化前の特需の反動減などが要因となっている。

<GMSイメージカット>
GMSイメージカット

■イオンリテール(2018年2月期:売上高2兆1978億円)
既存店3.4%減、全店2.4%減

■イトーヨーカ堂(2018年2月期:売上高1兆2442億円)
既存店商品売上高2.9%減、客数2.8%減、客単価0.0%
全店総売上計3.1%減、うち商品売上4.5%減、テナント他0.6%増

■ドン・キホーテ(2017年6月期:売上高8287億円)
既存店売上高1.6%増、客数0.6%減、客単価2.2%増、対象店舗数283店
全店売上高8.0%増、店舗数308店

5月度は新規出店2店、業態転換1店を実施した。ゴールデンウィーク明けに気温が急落し降雨量が多くなったことから、客数減を招くなど不安定な日が続いたが、中旬以降は気温が高くなった。

節約志向が強い環境下で、競争優位性を発揮しながら必需品消費やインバウンド消費の支持率を高めたことから、本年4月の高気温により夏物商品が前倒し消費された反動や休日数減少のマイナス影響をカバーすることができた。

■ユニー(2018年2月期:売上高7187億円)
既存店直営(曜日調整後)0.4%増、うち衣料0.5%減、住関2.0%増、食品0.3%増
直営(曜日調整前)2.0%増、客数1.1%増、客単価1.0%増

全店直営(曜日調整前)3.6%減、うち衣料5.8%減、住関2.5%減、食品3.3%減
期末店舗数192店

5月はアピタ直営店と専門店が連携した大型販促企画等が奏功し、食品と住居関連品が前年を上回った。なかでも、売場の強化や拡販に取り組んだ菓子・加工食品や精肉が好調だったほか、化粧品が売上を伸ばした。

これらの結果、既存店売上高(曜日調整後)は前年を上回ったほか、第1四半期累計期間においても前年比プラスとなった。

なお、ダブルネーム店舗「MEGA ドン・キホーテ UNY」6店舗について、業態転換後約2カ月が経過したが、幅広い客層を惹きつけ、引き続き好調な売上を持続している。

■イズミ(2018年2月期:売上高7298億円)
既存店売上高2.8%減、全店売上高3.8%減

■平和堂(2018年2月期:売上高4381億円)
既存店売上高1.8%増、全店売上高2.0%増

■イズミヤ(2018年3月期:売上高2328億円)
既存店8.4%減、全店11.2%減

■イオン九州(2018年2月期:売上高2320億円)
会社計既存店4.6%減、全店5.7%減
GMS・SuC既存店3.9%減、全店4.7%減
HC既存店10.0%減、全店10.0%減
その他既存店5.0%減、全店14.9%減

■イオン北海道(2018年2月期:売上高1866億円)
企業計既存店2.3%減、全店2.2%減
衣料既存店8.9%減、全店8.9%減
食品既存店0.8%減、全店0.7%減
住居余暇既存店0.1%増、全店0.1%増

■サンエー(2018年2月期:売上高1859億円)
既存店2.0%減、総合店1.3%増

5月はNSC2店を新規出店したことにより、総合では前年を上回ったが、自社・他社出店の影響などにより、既存店は前年割れとなった。

■ミスターマックス(2018年2月期:売上高1183億円)
既存店売上高4.2%減、客数5.4%減
全店売上高3.9%減、客数5.1%減

前年の酒類の価格規制厳格化前の特需の反動減で既存店で1.3%減の影響がでたことなどにより、既存店の売上は前年同月を下回った。一方で、エアコンなどの季節家電や、米や加工食品などの食品が好調に推移した。

■オリンピック(2018年2月期:売上高1068億円)
既存店売上高・フード事業2.6%減の38億5400万円、ハイパー事業7.0%減の35億8100万円
全店売上高・フード事業0.7%減の39億2900万円、ハイパー事業6.7%減36億4900万円

既存店客数・フード事業3.8%減の246万7000人、ハイパー事業8.4%減の160万1000人
全店客数・フード事業2.0%減の251万4000人、ハイパー事業8.2%減の161万8000人

既存店客単価・フード事業1.2%増の1562円、ハイパー事業1.5%増の2236円
全店客単価・フード事業1.3%増の1563円、ハイパー事業1.6%増の2256円

■PLANT(2017年9月期:売上高869億円)
既存店売上高1.0%減、客数3.2%減、客単価2.3%増
全店売上高1.4%増、客数0.6%減、客単価2.0%増

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