日本百貨店協会/6月の売上高3カ月連続マイナスの4789億円
2019年07月23日 12:40 / 月次
日本百貨店協会が7月23日に発表した6月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象78社・215店)の売上総額は約4789億円(前年同月比0.9%減)となり、3カ月連続のマイナスとなった。
中旬以降の低温多雨に加え、月末の台風など悪天候による集客減が響き、主力の夏物商材が苦戦。同時期開催のクリアランスセールは盛り上がりに欠ける結果となった。
顧客別では、円高基調にあるもののインバウンド(シェア5.9%)が0.6%増(283億円/5カ月連続)と前年を確保。購買客数(1.4%減)の減少を購買単価(2.1%増)の増加で補う形で推移した。
一方、国内市場(シェア94.1%)は、前月より0.4ポイント改善したが1.0%減となった。
地区別では、10都市のうち5都市(名古屋、京都、大阪、広島、福岡)で対前年増と、合計ではほぼ前年並み(0.1%減)。地方(10都市以外の地区)は、2.8%減(26カ月連続)と厳しい状況が続くが、3地区(北海道、近畿、四国)ではプラスとなっている。
商品別では、ラグジュアリーブランドが好調だった身のまわり品(0.6%増)が3か月ぶりにプラス転換。雑貨(1.7%増)は、引き続き増勢を維持し5か月連続増だった。
化粧品(0.2%増)に加え、宝飾、時計、美術などの高額品(美術・宝飾・貴金属:8.9%増)が牽引している。
衣料品(1.7%減)は、前月より0.8ポイント改善したものの、天候与件で盛夏物が振るわずマイナス基調で推移した。
紳士服・洋品(0.2%増)はプラスに転じた半面、主力の婦人服・洋品(1.7%減)が苦戦。食料品(1.4%減)は2か月連続減も、菓子と惣菜は引き続き好調を継続した。
中元商戦前半は、WEB受注が二桁増の店舗もあり、堅調な滑り出しを見せている。
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