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コンビニ/11月既存店ローソン除く大手3社プラス

2019年12月10日 17:00 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した11月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比はセブン-イレブン1.1%増、ファミリーマート0.3%増、ローソン0.4%減、ミニストップ3.6%増となった。

<コンビニ店舗イメージ>

客数は、セブン-イレブン2.0%減、ファミリーマート0.8%減、ローソン2.1%減、ミニストップ1.3%増だった。

客単価は、セブン-イレブン3.2%増、ファミリーマート1.1%増、ローソン1.7%増、ミニストップ2.3%増となった。大手4社はそろって増加した。

■セブン-イレブン(2019年2月期:チェーン全店売上高4兆8988億7200万円)
既存店売上高は、前年同月比1.1%増、客数2.0%減、客単価3.2%増。

チェーン全店売上高2.8%増、店舗数は2万974店。

既存店の売上高は2カ月連続で前年を超えた。一方で、客数は2カ月連続前年割れとなった。客単価も2カ月連続プラスだった。

■ファミリーマート(2019年2月期:チェーン全店売上高2兆9828億5200万円)
既存店日商0.3%増、客数0.8%減、客単価1.1%増。全店売上高0.4%増となった。

出店50店、閉店22店、純増28店、合計1万5606店。

エリアフランチャイズは、沖縄326店、南九州396店、JR九州リテール204店、合計926店で、国内合計1万6532店だった。

11月は、ドライ飲料・酒・日用品等が苦戦したものの、米飯(おむすび・寿司)、調理麺(温かい麺・焼麺)、デザートが牽引したことで、「中食」は前年実績をクリア、既存店日商でもブランド統合が完了した前年の水準を上回った。

タバコの押し上げ影響は、昨年の値上げ影響が一巡したことから軽微な水準となった。

また、11月26日より、dポイント、楽天スーパーポイント及びTポイントの3つのポイントが使えるマルチポイントサービスを開始、「ファミペイ」の利便性が一層向上したことから、ダウンロード数も引き続き順調に推移し、11月末時点で400万ダウンロードを達成した。

商品別では、おむすびのスーパー大麦シリーズが1億食を突破するなど、健康系のおむすびが引き続き好調で、前年実績をクリアした。

デザートは、「冷やして食べるしっとり食感のバウム」(158円)などのケーキ類が好調で、前年実績をクリアした。

カウンターコーヒーでは、新型コーヒーマシンの導入が完了し、TVCMや割引クーポンなどの販促施策もあり、ブレンドコーヒー、カフェラテの売上が大きく伸長し、前年実績を大きくクリアした。

■ローソン(2019年2月期:チェーン全店売上高2兆4245億4100万円)
既存店売上高(チケット・ギフトカード除く)0.4%減、客数2.1%減、客単価1.7%増。

全店売上高は2128億200万円(2.3%増)、客数762人、客単価681円。平均日販は51万9000円。

国内では、出店52店、閉店純粋64、置換11、合計75店、純増マイナス23店だった。

2019年11月末時点のローソングループ国内総店舗数1万4644店のうち、ナチュラルローソンは143店、ローソンストア100は769店。

個々のカテゴリーの既存店売上の状況について、調理パンの売上は、リニューアル後のサンドイッチが好調に推移。SAND FULL(サンドフル)シリーズに新商品が追加販売されたことなどにより、前年を大きく上回った。

デザートカテゴリーの売上は、前月発売の「CUPKE(カプケ)」シリーズが引き続き好調であることに加え、クリームを楽しむ新商品「ホボクリム‐ほぼほぼクリームのシュー‐」が人気を集めたことなどにより、前年を大きく上回った。

ベーカリーカテゴリーでは、惣菜パンを中心に販売が伸張し、売上は前年を上回っている。

チルド飲料カテゴリーの売上は、新商品の好調な販売、Uchi Cafeのタピオカ商品シリーズの人気が継続していることなどにより、前年プラスだった。

日配食品、冷凍食品カテゴリーの売上は、主に生活全般のニーズに対応する品揃えを継続的に強化していることにより、売上は前年を大きく上回った。

たばこの既存店売上高前年比はほぼ前年並みとなっている。

ローソンストア100は、既存店売上高3.2%減、客数5.6%減、客単価2.6%増となった。出店0、5店を閉店した。

■ミニストップ(2019年2月期:チェーン全店売上高3337億4000万円)
既存店1店1日当たり売上高は42万6000円(3.6%増)、客数763人(1.3%増)、客単価558円(2.3%増)。

全店1店1日当たり売上高は42万6000円(6.6%増)。全店売上高は、4.7%減となった。

出店4店、閉店3店、期末店舗数は2003店。

前月に続き、おにぎりが好調に推移。気温低下のタイミングで投入した、温めて食べる「かき揚げ天むす」が好評だった。

また、11月前半は例年より気温が高く推移したこともあり、ソフトドリンクが好調に推移した。

店内加工ファストフードについては、9月に発売した「チーズハットグ」、10月に発売した「タピオカドリンク」が先月に続き、好調に推移。

コールドスイーツは、2002年の発売以来18年目の人気№1フレーバー「ベルギーチョコソフト」を発売。人気の「なめらかプリンパフェ」のプリンを2倍使用した「たっぷりプリンパフェ」を発売した。

■ポプラ(2019年2月期:売上高260億円)
既存店全店日商30万2000円(1.0%減)、客数540人(3.0%減)、客単価559円(2.1%増)
全店売上高28万2000円(4.1%減)、客数546人(3.8%減)、客単価517円(0.3%減)

■ニューデイズ(2019年3月期:売上高1242億円)
既存店売上高0.9%増、客数0.0%、客単価1.0%増
全店売上高1.1%増、店舗数497店

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