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イオン/8月は3年ぶり行動規制ないお盆休みでイオンリテール既存店1.3%増

2022年09月12日 16:00 / 月次

イオンが9月12日に発表した8月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール1.3%増、イオン北海道1.1%増、イオン九州2.7%増となった。

また、スーパーマーケットのマックスバリュ東海2.9%減、フジ・リテイリング3.8%増、マックスバリュ西日本1.9%減だった。ミニストップは0.4%減、ドラッグストアのウエルシアホールディングスは4.5%増だった。

<主な連結各社の8月の売上高前期比伸び率一覧>

業態 社名 前年同期比
全店 既存店
GMS イオンリテール 1.0%減 1.3%増
イオン北海道 0.1%減 1.1%増
イオン九州 2.2%増 2.7%増
SM マックスバリュ東海 1.9%減 2.9%減
フジ・リテイリング 5.3%増 3.8%増
マックスバリュ西日本 0.5%減 1.9%減
CVS
専門店
ミニストップ 2.0%減 0.4%減
ウエルシアHD 16.4%増 4.5%増
コックス 32.0%増 45.0%増
ジーフット 2.2%減 1.8%増
キャンドゥ 2.7%増 1.5%増

 

8月は、3年ぶりに行動規制がないお盆休みを、ふるさとや行楽地で過ごす帰省需要や移動需要に対応すべく、家族で楽しめるごちそうメニューの展開や、手土産品、トラベル用品、夏休みレジャー関連の商品等を拡充し、販売を強化した。一方、物価高による生活必需品の値上げで節約志向がますます強まる中、くらしを守ることを最優先に考え、企業努力により大半の商品の価格維持に努めているトップバリュは、食品主要カテゴリーの売上が前年から二桁の伸びとなる等、強い支持を得た。

総合小売事業のイオンリテールでは、秋物商品の販売が好調なレディスや帰省需要を取込んだトラベル用品が牽引し、衣料品の既存店売上高は前年実績から二桁の伸びとなった。また、新型コロナウイルスの医療用抗原検査キットの販売に取り組む調剤、付加価値の高い商品の品揃えを強化したペット用品、外出機会の増加に伴い好調なビューティー用品が牽引し、ヘルス&ビューティケアは6ケ月連続で前年実績を上回る既存店売上高となった。

食品においても、お墓参りの供花を展開したガーデニング・グリナリー、飲料や帰省手土産品を拡充したグロサリーや、オードブル等ごちそうメニューを強化したデリカの販売が好調に推移した。さらに、衣料品や暮らしの品をネットで注文し、店舗受取りにも対応するイオンスタイルオンラインでは、今年2回目のネット限定の大型セール「イオンスタイルオンライン BUZZTTO SALE(バズっとセール)」を8月1日~11日の期間で開催した。お盆を家族で楽しめるゲーム機やチューナーレステレビ、化粧品等の商品等を取り揃え、期間中の受注額は、前年同曜比約400%を超え好調な販売だった。

スーパーマーケット事業のマックスバリュ東海では、猛暑に対応した加工食品・デイリーやお盆でごちそうメニューを強化したデリカの販売が好調。トップバリュの地域開発商品においては、「トップバリュJAあいち豊田のもも」「トップバリュJAあいち豊田の梨」等、じもの商品の開発と販売強化にも取り組んだ。また、3月に連結子会社となったフジ・リテイリングでは、帰省や外出需要の増加に伴い、手土産や食料品、衣料・住居関連品が好調に推移し、6カ月連続で前年の既存店売上実績を上回った。

ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングスでは、既存店の調剤売上が8.5%増と引き続き堅調に推移した。8月15日に傘下のウエルシア薬局が、業界初の大規模な在庫型物流センター「ウエルシア西関東RDC」を神奈川県綾瀬市に開設した。

サービス・専門店事業のコックスでは、時短営業による影響があった前年から客数が回復したことに加え、猛暑が続いたことでハーフパンツやカットソー等の夏物商品の販売が牽引し、既存店売上高が前年比45.0%増と大きく伸長した。

■イオンの7月実績
イオン/7月は夏休み、アウトドア関連商品好調イオンリテール1.0%増
https://www.ryutsuu.biz/sales/o081042.html

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