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日本百貨店協会/2月の売上高は24カ月連続プラス14.0%増

2024年03月25日 11:30 / 月次

日本百貨店協会が3月25日に発表した2月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象71社・177店)の売上総額は約4329億円(前年同月比14.0%増)だった。

<2月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 4329億円 14.0%増
総店舗面積 461万5901m2 3.2%減
総従業員数 5万327人 5.4%減

2月の売上高は14.0%増と前月より6.9ポイント上昇し、24カ月連続のプラスとなった。2019年比でも6.3%増とコロナ前の実績を上回っている。春節商戦で活況だったインバウンドと高付加価値商材が牽引したほか、中旬以降の気温上昇で春物商材も動きを見せた。各社が企画し好評だったバレンタイン催事や物産展に加え、閏年による営業日数増などプラス要因が重なり、入店客数も7.2%増と伸長した。

顧客別では、インバウンドが、円安と春節休暇(2/10~2/17)による客数増から171.5%増(23カ月連続)の469億円と、調査開始(2014年10月)以来、過去2番目に高い数値(過去最高は2023年12月/477億円)を記録した。売上高構成比で初めて1割を超えた(10.9%)ほか、2019年比でも47.5%増と、8カ月連続でコロナ前の実績を上回っている。国内市場も活況で6.5%増(24カ月連続/シェア89.1%)、2019年比も2.8%増とプラスを維持した。

地区別では、インバウンドと高額商材が好調な都市(10都市/29カ月連続)が、9地区で前年実績をクリアし18.1%増と高伸した。地方(10都市以外の7地区)も6地区で前年実績を超え1.8%増だった。商品別では、主要5品目のうち4品目(身のまわり品、雑貨、衣料品、食料品)で前年をクリアし、コロナ前の実績も超えた。ラグジュアリーブランドなどの高額品や化粧品は、国内外ともに引き続き好調で高い伸びを示した。

主力の衣料品は、オケージョン需要のほか、天候与件などから春物衣料も動き、特に婦人服・洋品が伸長した。食料品はインバウンドやギフト需要もあり好調に推移した。コロナ5類移行後、初のバレンタイン商戦は、顧客ニーズに即した各社の多様な商品展開や、店頭でのイートインなどが好評で盛況だった。

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