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東京地区百貨店/2月売上は30カ月連続プラスの18.5%増

2024年03月25日 11:20 / 月次

日本百貨店協会が3月25日に発表した2月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1317億円(前年同月比18.5%増)で、30カ月連続のプラスとなった。

<2月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1317億円 18.5%増
総店舗面積 74万2668m2 2.0%増
総従業員数 1万3557人 5.4%減

2月の東京地区は、売上高18.5%増(30カ月連続)、入店客数11.7%増(14カ月連続)と、共に二桁の伸びを示した。春節商戦が活況だったインバウンドが高伸したほか、各社企画のバレンタイン催事が奏功したことに加え、閏年による営業日数増もプラス要因となった。2019年比でも13.1%増とコロナ前の水準を大きく上回った。

商品別では、主要5品目の内、家庭用品を除く4品目でプラスとなった。主力の衣料品(20.8%増/29カ月連続)は、月前半と後半の寒暖差により、前半はコート等重衣料に動きが見られ、後半は気温上昇で春物衣料が牽引した。卒入学等のオケージョンニーズやビジネスの買い替え需要でジャケットやパンツ、ワンピース等のアイテムも好調に推移した。身のまわり品(29.3%増/30カ月連続)は、引き続きラグジュアリーブランドの高伸に加え、インバウンド需要がそれを押し上げる形で3割増となった。買い替えや春のお出かけニーズからバッグやパンプスも好調に推移した。

雑貨(28.8%増/30カ月連続)は、化粧品が国内外共に伸長しており、アイテム全般に動きが見られたほか、時計が好調で美術・宝飾・貴金属が32.4%増(9カ月連続)と高伸した。食料品(4.1%増/2カ月連続)は、手土産需要から菓子の好調が続いているほか、バレンタインは自家需要が増加し、イートインや限定品も人気を集めるなど、商戦全体で大きな盛り上がりを見せた。生鮮食品ではインバウンドの高級フルーツの需要増等もあり、青果が好調に推移した。

3月18日の中間段階の商況は、前年比14.5%増で推移している。2019年比でも17.3%増と好調を維持した。

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