日本フードサービス協会/4月の外食売上6.0%増、インバウンド好調続く
2024年05月28日 15:00 / 月次
日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の4月度売り上げ状況は、前年同月比6.0%増、2019年比で15.1%増となった。
4月度 | 売上高前年同月比 |
全体 | 6.0%増 |
ファストフード | 5.4%増 |
ファミリーレストラン | 7.0%増 |
パブ・居酒屋 | 5.7%増 |
ディナーレストラン | 3.5%増 |
喫茶 | 8.6%増 |
4月は全国的に桜の開花が遅れたことで花見需要が昨年より増え、また春の歓送迎会も後押しした。客数は3.0%増、客単価は2.9%増だった。
ファストフード業態は、引き続き好調で売上5.4%増、2019年比では28.6%増となっている。
「洋風」は、割引キャンペーンの集客が従前に及ばなかったものの、高付加価値メニューの好調で売上4.3%増、「和風」は、販促キャンペーンやお得メニューの充実で夕食需要が高まり、売上6.7%増だった。
「麺類」は、人気メニューの店頭訴求などが奏功し売上10.2%増、「持ち帰り米飯/回転寿司」は、客単価が伸びて、売上は1.3%増、「その他」は4月の高温傾向の中で「アイスクリーム」が好調で売上11.4%増となった。
ファミリーレストラン業態は売上7.0%増、2019年比では6.1%増。「洋風」は、注文するメニュー品目数の増加などで客単価が上昇、売上9.2%増、「和風」は、歓送迎会や花見に一定の需要があり売上6.9%増。「中華」は、販促キャンペーンの展開で好調を維持し、売上7.7%増。一方、「焼き肉」は、昨年比で休日数が減少し客数も減少、昨年の販促キャンペーンの反動などで、売上1.1%減と前年同月を下回っている。
「パブ・居酒屋」業態は、「パブ・ビアホール」で週末の天候不良が若干影響したが、人流の回復傾向や年度初めの歓送迎会の需要で、売上5.7%増、2019年比で30.9%減となっている。
ディナーレストラン業態は、花見需要のずれ込みで、訪日外客をはじめとした利用客と客単価が増加し、売上は3.5%増だった。
喫茶業態は、客数の回復が堅調で、大型商業施設や観光地などで継続して売上が伸び、季節メニューの好評とあいまって、売上8.6%増と伸びている。
■外食の関連記事
F&LI/手づかみで食べられるテークアウト寿司店5/24オープン
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。