日本百貨店協会/11月の売上高は3.4%増、2カ月ぶりのプラスに
2024年12月24日 16:12 / 月次
日本百貨店協会が12月24日に発表した11月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象70社・178店)の売上総額は約5167億円で、前年同月比3.4%増だった。
実数 | 前年同月比 | |
売上高総額 | 5167億円 | 3.4%増 |
総店舗面積 | 450万2933m2 | 3.8%減 |
11月は、売上高(3.4%増)、入店客数(0.8%増)ともに2カ月ぶりにプラスに転じた。
高付加価値商材とインバウンドがけん引したほか、気温の低下に伴い、冬物重衣料を中心に防寒商材もよく動いた。各社が企画した会員向けの企画や外商顧客催事、物産展などの食品催事といった各種施策も売り上げと集客に寄与した。
インバウンド(免税売上)は、円安基調の中、人気の紅葉シーズンを迎えたこともあり、売上高514 億円(30.4%増/32カ月連続/シェア10.0%)、購買客数 51万8000人(35.3%増)と、どちらも11月として過去最高を記録した。
国内市場は2カ月ぶりにプラス転換し、前月より4.9ポイントアップした。増勢が続く高付加価値商材と、天候要因から冬物商材や防寒アイテムがけん引した。
都市(10都市)は、9地区で対前年プラスとなった。インバウンド需要と高付加価値商材などが好調で、38カ月連続増。名古屋地区は、イベントや改装効果などで高伸した。
地方(10都市以外の7地区)は、前年実績にはわずかに届かなかったが、2地区でプラスとなり、前月より4.3ポイント改善。インバウンドも徐々に広がりを見せている。
商品別では、主要5品目のうち、衣料品、身のまわり品、雑貨の3品目で前年実績をクリアした。
主力の衣料品は天候要因からコートやセーター、防寒アイテムが動き、身のまわり品ではラグジュアリーブランドを中心にバッグや財布など革小物が好調。雑貨は、化粧品と美術・宝飾・貴金属が高伸した。
化粧品は、スキンケアやフレグランスのほか、クリスマスコフレも人気。食料品は前年割れだったが、前月より1.0ポイント改善。インバウンドとギフト需要ともに堅調だった菓子がプラス転換。本番を迎えている年末商戦では、おせちが好調に推移した。
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