しまむら/3~11月は主力事業堅調で増収増益
2024年12月24日 12:00 / 決算
しまむらが12月23日に発表した2025年2月期第3四半期決算によると、売上高4978億300万円(前年同期比3.8%増)、営業利益465億5900万円(2.0%増)、経常利益477億5200万円(2.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益336億4900万円(1.7%増)となった。
しまむら事業の売上高は3710億3900万円(3.2%増)。自社開発ブランド(PB)とサプライヤーとの共同開発ブランド(JB)の品揃えを拡充した。
PBでは、従来品よりも厳しい品質基準をクリアした長く使用できる商品「ヘビロテシリーズ」を新設し、残暑の中でも売れ筋となった。「FIBER HEAT」シリーズは、“あたたかいだけじゃない”をテーマに商品力を強化した。
JBは、高価格帯商品の拡充を進め、素材やデザインで従来品と差別化を図り、ウール混のニットやコートが売れ筋となった。
広告宣伝では、残暑・暖冬への対応として、企画の構成やチラシサイズを見直し、集客力の向上につなげた。重点催事では、特価の品揃え拡大や事前告知によるアピール強化が、売上につながった。
8店舗を開設、8店舗を閉店し、店舗数は1415店舗だった。
アベイル事業の売上高は501億2600万円(6.3%増)、4つのJBを中心にアウター衣料の品揃えを拡充した。トレンドでは、古着風のヴィンテージテイストを拡大した。平成ブランドやバースデイ事業との親子連動企画など、コラボ企画の拡充が売上に貢献した。ラインロビングでは、キャラクターのトラベル・カー用品が売れ筋となった。6店舗を開設、3店舗を閉店し、店舗数は315店舗となった。
バースデイ事業の売上高は586億200万円(5.0%増)、オケージョン企画を強化し、JB「Cottoli(コトリ)」や「futafuta(フタフタ)」でハロウィンやクリスマス企画が好調となった。インフルエンサーとのコラボでは、キャラクター商品が売れ筋となり、店頭販売に加えてオンラインストアによる受注対応で売上を伸ばした。12店舗を開設、2店舗を閉店し、店舗数は334店舗に拡大した。
通期は売上高6596億2200万円(3.9%増)、営業利益563億6200万円(1.9%増)、経常利益576億9400万円(1.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益401億9400万円(0.3%増)の見通し。
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