下関大丸/観光客・3世代・女性向け全館刷新、ニトリ、東急ハンズ出店
2020年02月25日 13:10 / 店舗
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下関大丸は3月23日、18年ぶりに全館リニューアルオープンする。
これに先駆け、3月1日より大丸松坂屋百貨店直営化により大丸下関店に名称変更。フロア構成の変更や新業態の出店など地方郊外の百貨店の新たなモデルとして運営していく。
大丸松坂百貨店は、地方百貨店が淘汰されている厳しい市場環境の中、地域に対しての恩返しをしていくことを目指し、地方郊外の百貨店改革に取り組んでいる。
今回の全館リニューアルでは、コンセプトを「観光客・地元三世代が共に楽しめる美・食・遊に満ちたお店」と掲げ、「ハイブリッドな事業構造」「地域共創の強化」「グループ直営店化」の3つの改革を軸に展開する。今回のリニューアルを通して、大丸下関店は地方改革のモデル店舗を目指す。
下関大丸の田中儀和社長は、「地方の百貨店は人口減少、高齢化、ネット通販の台頭など厳しい状況です。それを打破すべく、今回新たなターゲットである観光客、地元3世代ファミリー、20~40代女性とともに街を元気にしていくために大きな改装で店を生まれ変わらせます」とコメントしている。
従来の百貨店ビジネスモデルである、婦人衣料を中心に構成した売場構成や消化仕入れ主体の商品・テナントは、店づくりの多様性に制約を与えていた。今回は、「定期賃貸借」という不動産賃貸の考え方をミックスすることでテナントの自由度が増した手法を採用した。
観光客など広域からの来街者に、エリア独自の資源を編集・提案していく、地域特化型のMDである「KANMON U.W.」を3月18日オープン。
東急ハンズから、地方創生に取り組む新業態の全国で2号店となる「Plugs Market」が3月23日登場。ニトリは、大丸に初出店する。
「Plugs Market」は、地域の百貨店が得意とする地元発掘力によって、集めた地域産品や職人/クリエイターの情報を東急ハンズの独自の視点によりさらに発掘・編集する新業態。今春オープンの1号店近鉄百貨店草津店(滋賀県)に続く、全国2号店目となる。
「モノ」「コト」「ヒト」をつなぎ、百貨店のオペレーション力と東急ハンズの売場プロデュースにより地域の魅力を最大化する価値を生み出す。
■大丸下関店
場所:山口県下関市竹崎町4-4-10
https://shimonoseki.daimaru.co.jp/
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